航空業界だいじょうぶ? | 東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

フライトにまつわることからCAたちのプライベートまで♪ 元ベテランチーフパーサーが語っています

ANAもJALも国内中堅航空会社も

経営者は口をそろえて

 

「今年こそ黒字化を達成する」

 

BA5の感染拡大が始まるまでは

そんな勢いだった

 

この夏の国内線は

年度初めに決めた運航計画

その9割は達成できそう

 

国際線では3~4割になりそう

日本入国人数は規制されているものの

米国から日本経由でアジア諸国へ向かう

そのような旅客で混んでいる

 

さあ、訪日観光客を受け入れよう

宿泊・旅行業界もすこし盛り上がっていた

 

去年の今ごろ

今年こそは黒字にする言っていたANA

蓋をあけてみたら

1000億円以上の赤字

自然相手だととにかく思いどおりに行かない

今年も、今年こそは黒字と言っている

どうなることやら

 

知り合いのCAが

フランクフルトから帰ってきた

 

行きはアラスカから北極経由の北回りルート

帰りはドイツを出ると

南下してトルコあたりから中央アジアを抜ける南回りルート

いままでのシベリア上空ルートより

飛行時間は2~3時間長い

 

彼女が乗務した便はほとんど満席だったという

とにかくクタクタだったらしい

 

 

航空業界はやっと上向きかけていた

CAたちの乗務時間も伸びてきた

 

だけどコロナのほうが強かった

 

BA5なんて新たな武器で攻撃してきている

昨日は新規感染者がついに20万人超え

 

ついにJALも

本体事業の縮小・配置転換を発表

全体収入の7割がJAL本体事業

それを5割まで引き下げ

あとはマイル事業やEC事業

そしてLCCで稼ぐという

3500人をそちらへ送り込む

 

コロナ当初のころ

JALグループ(約35000人)では

社員の雇用を守る

いつ旅客が戻ってきてもよいようにしておく

 

そんなことで

自宅スタンバイ日はリモートワークで勉強会

あるいは企業・自治体への出向

乗務しているCAたちも順番で

空港検疫のお手伝いなどなど

 

心づもりどおりにはいかなかったようだ

CAたちもLCCへの配置転換があるかもしれない

といってもそう簡単にはできない

組合交渉が待っている

 

今年はJALのみが新卒CA100名募集

だけど、最終試験が終わっても

なかなか内定発表が出てこない

と思っていたら

新聞にでかでかと全社配置転換の記事

 

 

ANAは早い段階から

航空事業以外へ事業拡大を図っている

希望退職や無給休暇の拡大など

人件費削減にも取り組んでいる

グループ全体で45000人の従業員

それを段階的に28000人まで削減予定

 

 

T・K  ♂

 

2年前のブログ

「CA採用がなくなると・・・」