CA採用人数に影響・・・コロナウィルス | 東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

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フライトにまつわることからCAたちのプライベートまで♪ 元ベテランチーフパーサーが語っています

昨年(2019年)に

日本を訪れた外国人は3188万人

 

そのうちの950万人は

中国本土からの旅行客

 

つまり、日本を訪れる外国人の1/3弱が

中国本土からの旅行者なのだ

 

感染拡大を阻止するため

中国政府は

海外への団体旅行や旅行社が扱う個人旅行

これらの旅行を中止とする政策をとった

 

日本社会にとってはありがたい措置

 

この措置は感染拡大が終息するまで続くことになる

 

一方で、慌てているのが

旅行業界、航空業界、ホテル業界

インバウンドビジネスとオリンピック関係機関

 

訪日外国人の3分の1を占める中国人が

海外旅行できなくなる

当然日本にも来れなくなる

 

前回のSARSのときは

海外旅行をする日本人が一挙に300万人減少した

(訪日外国人はまだ多くはなかった)

 

ANA.、JALは経営が悪化

旅行業界、ホテル業界の中には倒産する会社も出た

 

さらに今回は、爆買いを当てにして業容拡大してきた免税店業者、家電量販店、化粧品会社やドラッグストアなどにも影響が及ぶ

 

ANAは中国路線にかなり力を入れてきている

 

航空各社の時刻表を調べてみると

ANAは中国10都市に毎日23便運航

JALは5都市に毎日14便運航

 

そこに中国人の海外旅行中止の措置

日本企業の出張自粛

 

そのような状態で運航を続ければ

機内はガラガラ

どの便も赤字の垂れ流しとなる

 

毎日運航している便を週3便に減便するとか

しばらくの間、運休してしまうとか

なんらかの対策が必要になる

 

 

そうなるとCAの職場では

 

その分、CAが余ってしまう

人員削減策も検討しなければならない

経営が悪化すれがは勤務条件も厳しくなる

 

ここ何年もCAが足りない状態が続いていた

そこで毎年、大量のCAを採用してきた

ボーナスもそこそこ出ていた

 

前回SARSのとき

ANAは2002年と2003年のCA採用人数をゼロとした

一方、JALも150名程度しか採用しなかった

 

ちなみに、昨年(2019年)採用では

新卒・既卒合わせてJALが800人、ANAが570人だった

その前数年

ANAは毎年1000名近くを採用

 

今年のCA採用では

SARSのときと同じことが起きるかもしれない

 

3月になるとCA採用募集が始まる

募集があったとしても

両社とも採用人数をかなり絞るかもしれない

その分、応募倍数が跳ね上がることになる

 

 

CA受験を考えている方へ

 

6月の採用面接開始までに

 

英語力をできるだけアップしたり、一般教養を高めたり、大人の女性としての振る舞いができるようにしたり、体力をつけたり、残された時間をフルに活用して、他の受験生との競争に打ち勝てるようにしておく必要があります。

 

 

T・K  ♂

 

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