無税の世界・・・外航機 | 東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

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国際線の機内は”無税の世界”

ってことを聞いたことがありますか

 

 

東京から大阪まで

国内線で使用した飛行機

 

その飛行機を、今度は

大阪⇒台湾便に使うことがある

 

国際線だけを飛ぶ飛行機は「外航機」

国内線専用の飛行機は「内航機」

 

だけど、同じ飛行機を

国内線にも国際線にも

使うことがある

 

国際線で飛ばすときは

飛行機を「内航機」から「外航機」に

資格変更する


 

なぜ資格変更が必要なんだろう

 

国内線でサービスしているコーヒーやジュース

航空会社が仕入れるとき

消費税を払っている

 

 

国際線で提供しているものは

無税のものばかり

 

消費税がかかっていない

コーヒーやジュース

 

ヨーロッパだったら

20数パーセントのVAT(付加価値税)がかかる

 

国内で外国産ビールを買えば

関税、酒税、消費税が

上乗せされた販売額になる

 

国産ビールにも酒税と消費税がかかる

ビールは販売価格の40%以上が税金

 

1缶250円のビール

そのうち100円前後が酒税

それに消費税

 

だけど

 

国際線で消費するビールには

税金がかかっていない

ウィスキーもジンもワインも同じ

お酒のおつまみにも

消費税がかかっていない

 

ファーストクラスの高級ワインも

町で買う値段より半分以下

 

航空会社は、国際線で消費する前提で

無税で仕入れる

 

その代わり

無税の品物が市中に流出しないよう

保税上屋で厳重に保管する

 

国際線の機内

 

そこは無税の世界

 

そのために、「外航機」として申請する必要があるのです

 

 

T・K  ♂

 

1年前のブログ

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