CA上司はご祝儀貧乏 | 東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

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フライトにまつわることからCAたちのプライベートまで♪ 元ベテランチーフパーサーが語っています

私がいた会社では

 

チーフパーサーになると

ベテランから新人CAまでを

配下にもち、一緒に飛んでいた(当時)

配下は、当時15~16名(現在は7~8名)

 

客室マネジャーになると約60名の部下

客室乗員室長になると360名の部下

 

多くは、結婚適齢期の若い女性たち

毎年、何百人ものCAが結婚する

そして、結婚が決まるとこちらにお声がかかる

 

「主賓でスピーチをお願いします」

 

何度、CAたちの結婚式に出たことだろう

 

当時の都内主要ホテルはほとんど網羅した

奈良や神戸にも行った

長野や栃木にも行った

福岡にも行った

 

多い時は、年に10回以上お呼ばれした

 

そのたびに、

本人の人事ファイルや

訓練成績ファイルを取り出して

スピーチに使えるネタ探しをする

そして、スピーチ原稿を作る

 

花嫁にとって、一生一大事の晴れ舞台

彼女のすばらしさをアピールしないと・・・

 

ご祝儀

これが大変

 

当時の相場は3万円

このご祝儀を、毎回包まなければならない

 

部下のご家族に不幸があった場合は

会社から弔慰金が出る

上司が会社代表として参列するときは

この弔慰金を持っていく

 

ところが、ご祝儀は、すべて自腹

それと交通費も

 

家内が悲鳴をあげる

「また結婚式なの!」

 

「しょうがないだろ!」

 

主賓に、お車代を出してくれるご両親

本当に助かりました

 

T・K  ♂