CAと時間意識 | 東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

東京Crew倶楽部 ~客室乗務員(CA)の世界~

フライトにまつわることからCAたちのプライベートまで♪ 元ベテランチーフパーサーが語っています

 
 
離陸してすぐにCAがするのは
まず、時計を見ること腕時計
 
 
そして、到着時間を計算して
チーフパーサーはアナウンスに備えます
 
 
CAが管理している時間はいろいろあります
 
 
 
・ブリッジが外れた後、スポットから離れた時間(飛行機が自力で動く前に、トーイングカーによりプッシュバックを始める時間)
 
・離陸した時間🛫
 
・着陸した時間🛬
 
・飛行機が着陸後にゲートまで行き、スポットインした時間
 
 
実際の飛行時間や勤務時間を把握、記録するためです
 
 
 
また、CAシートに着席しているときは、
しばしば時計を見ていますキョロキョロ
 
 
その便の人数やサービス内容、
飛行中の状況などを勘案して
 
サービス時間の配分や、合間に出来ることを
頭の中で巡らせているのです
 
 
 
国際線乗務の際
離陸のタイミングで、私は時計の針を到着地に合わせました🌏
 
(日本時間と他国時間を同時に見られるダブルフェイスの時計が流行っていたこともありました)
 
 
こんな具合に、常に時間意識を持っています
 
 
 
 
時計は現代社会にはなくてはならないもの時計
 
 
 
では、時計とはいつからあるのでしょうかはてなマーク
 
 
 
 
古くは紀元前4000年、
日時計のはじまりと言われています
しかし、天気の良い日中という条件つき太陽
 
 
 
紀元前1400年、水時計
水が一定の時間に流れることを利用
 
 
 
6世紀、燃焼時計
ロウソクやお線香が一定の時間に燃焼することを利用
 
 
 
14世紀、砂時計⏳
 
 
13世紀、機械式時計
 
 
15世紀、ぜんまい式時計が誕生
 
 
1656年、振り子式時計
 
 
このような歴史を経てその後も発展を続け、
現代の時計へと繋がっていくのです
 
 
 
そもそも時計の始まりは
西洋では、宗教と深い関わりがあり
祈りを捧げる時間を把握してするためであったそうです
 
 
15.6世紀には、機械式時計が教会や修道院のみならず、市庁舎広場、市場に建てられ、遂に定時法の時代になります⛪️
 
 
(ヨーロッパの街では、市庁舎前広場が必ずありますよね
歴史上、民主的な運動や演説の場でもあります)
 
 
 
市民が、1日単位、1時間単位の生活をはじめ、時間意識の改革がおこりました
 
この頃、時間は神の手から市民の手へと移り変わります
自由都市を牛耳っていた商人が、時計を道具として社会、政治、経済を支配していったのです
 
 
時間と時計は、社会、経済、政治を支配するものなのです
 
 
今や、アップルウォッチなる
超ハイテクノロジーな時計も出現🍎
 
もはや時計の域を超えましたポーン
 
 
 
 
時間とは数学的でありながら、
観念的、哲学的でもあり、
捉え方により変動し、とても大切なもの…
 
 
 
鎌倉時代、曹洞宗の開祖である道元は
時間観念について、こんなことばを残しています
 
 
 
"(略) 存在とは時間であり、時間とは存在である
(略) 時間があるということは、生きているということ、、、
 
(略) 私たちの人生は、常に今ここだけにある、
(略) 人生は、今ここだけの時間を、懸命に生きていくこと、、、"
 
 
 
 
忙しい現代社会、
時間に支配されず、時間を大切に過ごしていきたいですね
 
 
 
 
 
 
 
 
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そらさくらんぼ


写真は拝借しております