目頭切開法は、目頭付近の皮膚を切除し、目頭側の目を大きく見せたり、蒙古襞を移動させて平行型二重を作成する場合に行う施術です。切開の方法には大きく分けて三日月法、W法(内田法)、Z法があります。それぞれの方法でメリット、デメリットがあり、目の形、蒙古襞の発達具合、患者様の希望などを考慮して最適な術式をご提案いたします。
三日月法は目頭付近の皮膚を三日月状に切除する方法です。図のように三日月状に皮膚を切除し、矢印の方向に皮膚が引っ張られますので、白目の部分の面積がやや大きくなり、蒙古襞に隠れていた涙丘も露出します。
メリットはデザインしやすく、術式がシンプルということです。デメリットは後戻りする可能性があるということと、大きく切開するとキズが目立ちやすいということです。平行型二重のラインに重なる形で、少し蒙古襞を切りたい場合などに適した方法だと思います。図で示したのは、蒙古襞を切除して末広型二重から平行型二重にライン変更したケースです。
W法(W形成術、内田法)は、目頭付近の皮膚をW形に切除(二等辺三角形を2つ切除する)、さらに目頭に向かって切り込み、フラップ状にした皮膚を切除した二等辺三角形の位置に移動させて(図の矢印)縫合する方法です。この方法のメリットは、上下両方向に目の大きさを広げることができること、三日月法よりキズが目立ちにくく、後戻りしにくいことです。デメリットはZ法に比べるとキズが目立ちやすく、後戻りしやすいことです。
Z法(Z形成術)は目頭付近をZ字の様に切開し、フラップ状にした皮膚を入れ替えて縫合する術式です。蒙古襞の強い方が、蒙古襞を斜め上方向に移動させて平行型二重を作る場合に適した方法だと思います。この方法のメリットは、キズが目立ちにくく、後戻りもほとんどないことです。皮膚の切除をしない、あるいは切除量が小さいため、気に入らなかった場合にある程度元の状態に戻すことも可能です。デメリットは、W法に比べて下方向に目を広げる効果が低いことです。
目頭切開
■施術内容 目頭の皮膚を切除し、目を大きく見せる、涙丘を露出させる、などの効果を狙った施術です。
■料金 82,000円 ~ 291,600円
■想定されるリスク
・腫れ 個人差にもよりますが3日~1週間ほどで引きはじめ、2~3週間で自然に仕上がります。 最初の3日間ほどは患部に痛みや熱感が認められますが、健康への影響はありません。
・内出血 稀に内出血が生じ、まぶたが赤紫色になる場合があります。 大抵の場合はメイクで隠せる程度で済み、時間経過で必ず消失しますのでご安心ください。
・傷跡 1ヶ月程度は切開部位に赤みが生じますが、2~3ヶ月かけて白く細い線になり、ほとんど目立たなくなります。