今年の大学選手権 | YELL Onlineβ

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テスト版です


コロナ禍での開催ということで、応援なし、上限5,000人、全席指定、発売はプレイガイドのみ、球場では売らず、ということでした。

当日球場に来て、入れなくてトボトボと帰った年配のファンもいたのでは……、と心配しています。

土日(準決勝、決勝)のみ指定で、平日は自由席で球場売りだったら、もっと入ったのではないかと思いますが。

今年は準々決勝は自宅でテレビ観戦しました。
8強を1日で観られるお得な日なので、生で観たい気持ちはありましたが、自宅観戦に決めたのは、肉体的にハードになることもありますが、一番の理由は「応援がない」からでした。
以前から書いていますが、全国大会を観る大きな楽しみは「応援を観ること」なもので……。

最近ではIPUの演奏や、関大の新応援曲「カイザー」など、楽しませてもらいましたし、応援組織のないいわゆる部員応援の大学も、特色があったり、魂を感じたりします。
エール交換も注目事項です。

今年はその楽しみがなかったので、慶應は勝つと信じて、準々は自宅でテレビ観戦にしました。

結果的に第3試合が長引き、第4試合は試合開始がほぼ19時!
予想以上に暑そうでしたし、かなりの長時間だったので、行っていたら大変でした……。


今年、大会を通して、死球や、ランナーと野手の交錯などが多かった気がします。
特に内野ゴロ処理の送球が悪く、捕球しようとした一塁手と打者走者の接触が多かった。

今年、球場の土が入れ替わり硬くなったということで、その影響もあるのかな、とも思います。

(そういう意味で慶應と國學院は、慣れていた分有利だったのかもしれませんが)


みんなだいたい接触の後、お互い声を掛けあって(「大丈夫?」「大丈夫」的に)いましたし、大きな怪我はなかったようで良かったです。
そんな中、塁審とぶつかって退場した福岡大のショート・永江主将のケガは不運で、気の毒でした。

応援がないことで、選手の声(ピッチャーが投げる時の声とか)やベンチの声もよく聞こえました。
慶應の、ベンチからのプラスの声掛けについてSNSで話題になったようですが、和歌山大も最後まで「和歌山らしくいこう!」などのポジティブな声掛けが聞こえてきて、良かったです。


さてそんな中、勝ち上がった慶應。

和歌山大、関西学院大はロースコアで接戦でしたが、危なげない試合運びだった気がします。
一番ヒヤッとしたのは準決勝の上武大戦でしょう。
守備妨害では? と、慶應ナインと堀井監督が審判に確認を求めるようなプレーがあり、その直後、満塁ホームランを浴びるなど、一旦は3点リードされる展開に。

でも追い上げて、逆転。

さらに追いつかれ、同点で迎えた8回裏、二死2、3塁で正木選手、という場面。
一塁が空いているけれど、正木選手と勝負するのか? 

上武の四番手加藤投手は、投げる時、特に気合いが入ると大きな声が出る投手。大声と共に正木選手へ投じた初球はストライク! 勝負でした。
結果、カウント2―2から放った打球はレフトへ! 勝ち越し2点タイムリーとなりました。その後廣瀬選手の三塁打で突き放し、10対6で勝利しました。
あの場面、もし歩かされていても福井選手が決めたと思います。
そういうチーム力が、今年の慶應にはありました。

決勝は、最多出場を誇る福井工大。今大会それまで43安打していましたが、やっぱり準々決勝で打ち過ぎてしまったのか……。
その福井工大を投打で圧倒して見事な優勝を決めました。

大会MVPの正木選手は準々決勝まではノーヒット。最初は新美選手や朝日選手の活躍が目立ちました。

しかし下山選手、福井選手、準決勝から復帰の廣瀬選手らもよく打ちました。

首位打者賞の渡部選手は、全試合ヒット、内野安打(バントヒットを含む)も多く、すべてが単打でしたがよく打ちました。
最優秀投手賞は決勝で勝ち投手になり、2勝した増居投手が穫りました。

2試合完投(タイブレークも含む)で2勝、防御率0.95の村上投手(福岡大)でも良かった気がしますが。


とにかく文句なし、見事な優勝でしたね。


また、この強力慶應打線をノーヒットに抑えた法政の三浦銀二投手、それに早慶2回戦で勝利した早稲田ナインは、「俺たちが慶應を育てた」と思っているかもしれませんね。