香川県への転居話が出た時、当時日本地図に凝っていた4歳の孫が、開口一番「日本で一番小さい県だね」と教えてくれた。
香川県は、日本一少ない総面積1,877平方キロメートルに対して、海岸線は737kmにも及ぶ。
総面積に対する海岸線の長さは392.8m/㎞2。
これは、島が日本一多い長崎県、大小の島からなる沖縄県に次いで、全国第3位だ。
さて、その香川県の県庁所在地である高松市。
以前ご紹介した長い長い商店街の北の端っこには、おなじみのライオン像と共に「高松三越」が建っている。
三越を北に数分歩くと海城・玉藻城と琴電高松築港駅だ。
西に5分ほど歩くとJR高松駅。
高松築港駅、JR高松駅2つの駅の北側には瀬戸内海が広がっている。
何が言いたいかというと、高松市街は海が近い。
しかも日本一長い商店街の端っこから海まで、歩いて10分ほどなのだ。
商店街を散歩していて「あ~海が見たいな」と思ったら(どういう状況?)、歩いて海を見に行ける。
「あ~釣りがしたいな」と思い立ったら(どういう思いつき?)、歩いて釣りに出かけられる。
琴電高松築港駅からJR高松駅北側の一帯はサンポート高松と呼ばれる埠頭で、
瀬戸内海に向かって伸びる防波堤の突端には、珍しいガラス製の赤い灯台「せとしるべ」が立っている。
来週7月3日には、市内のメインストリート~サンポート高松でトライアスロン大会が開かれる。
こういったイベント開催時は賑わうであろう防波堤も、
普段は、日がなのんびりと釣り糸を垂れる太公望の姿と、海風に当たりながらジョギングを楽しむランナーの姿と、遠くには瀬戸内海の島影とヨットやサーフィンの帆影が見える。
なんて長閑な光景なんだろう。
職住接近とはよく言うが、職・住に加えて「遊」が接近した、心地よい高松市。
ゴールデンウィークに訪ねてきた次女の連れ(釣り好き)も、「高松に暮らしたい」と言い始めている。
▼防波堤に建つレストラン「ミケイラ」は大人気
我が家は親族一同どっぷり高松ファンになってしまった。