おはようございます。
今回は、先週末(11/11)週休日の話です。
前1~2の記事も似たような感じだったのですが、この休みも、前週に続き、自宅のある愛知県から中央自動車道を使って2時間弱、長野県の南部(伊那や飯田市方面)に紅葉・(ダム)・周囲の自然に癒されにドライブに行ってきました。
(その前1~2の記事に残したところとは、また異なったところに訪れています)
いい風景でしたので、その話も残したいのですが、今回はこの日の帰りの「沿道」にある、岐阜県中津川市の「とあるところに」立ち寄った出来事を残します。
好奇心旺盛なワタシ、今中津川市の中では、「最も旬なスポット」かもしれない、数日前にグランドオープンしたばかりの、出来たてほやほやのショッピングセンターに立ち寄りました。
その新しくできたばかりの店名は、「ルビットタウン中津川」といいます。
もう少し早い時間に訪れたかったのですが、時間は午後5時。晩秋は日の入りが早く、すでに真っ暗ではあるも、オープンしたばかりの店舗は以下のように大盛況。地上駐車場は満車のため、店内フロアの上にある立体駐車場に案内されました。
以下、店舗の外観です。世間で見られるようなショッピングモールほどの大きさまではありませんが、それでもかなりの大規模のフロアを持つショッピングセンターです。
自分は、この岐阜県中津川市には、縁あって過去にも何度も行ったこともあり、実は以前この店舗の「前身店舗」にも、数回入店歴があります。そんな「前身店舗」の外観は以下のような感じでした。(上下はほぼ全く同じところから撮影しています)
こちらは今年8月上旬に訪れた時、別目的に中津川市におとずれた際(=それは同市で取り扱いが始まったばかりの「マンホールカード」の収集でした)に立ち寄った、こちらのショッピングセンターは、「アピタ中津川店」と呼ばれ、愛知県・名古屋エリアを中心に、網の目のように店舗を構え、一時は地域では敵なしの経営を続けてきた、業界大手「ユニー」が運営してきたお店です。
しかし、ユニー本体の経営不振、そして「ファミリーマート」との経営統合などの影響で、田舎郊外の不採算店としてのカウントに上がった様子で、残念なことに、このアピタ中津川店は、新装開店後約20年間の営業にピリオドを打ち、同月20日に閉店・撤退していきました。
一時は、地元財界を引っ張るくらいのリーディングカンパニーであった、ユニーグループは盤石・無敵と思っていたことも事実です。そしてこの「アピタ」の建物デザインも、この地域に多々あり大変見慣れたもので、生活の一部でもありました。しかし時代の流れで会社は低迷、そしてまさかの閉店、自分はこの中津川店を訪れた回数は、それほど多いわけではないですが、これにはとてもショックを感じました。
そんな「アピタ中津川店」ではあったのですが、広い建物をそのまま残しつつ、約3ヶ月の改装休業を経て、新しい後継キーテナントのもとで、専門店街、そしてアピタ時代から残留した地元商店・そしておなじみのファーストフードなどの飲食店などとタッグを組み、見事、新たに「ルビットタウン中津川」という名前までついて、このたび復活を果たしたのでありました。
「救世主」となったキーテナントは、岐阜県、そしてこの中津川市を含む東濃エリアと呼ばれる地域では、大変高いシェアを誇り、そして急成長を遂げてきた、ショッピングセンター「バロー」。
繰り返しますが「キーテナント」は「バロー」という、特に岐阜県でもとても元気のいいショッピングセンター。ただ、得意分野は限られており、「食料品スーパー」「ドラッグストア」「ホームセンター」「スポーツクラブ」といったところで、バローの力だけですべての店を埋めることは不可能かと思われ、アピタ時代の広い店舗を活用し、どのような改装をしていくのか注目してみたのですが、「なんということでしょう」くらい、「大改造ビフォーアンドアフター」の変化が印象的でした。
(★ここから以下の画像は、諸事情ありますので、店の看板の上の方だけとさせていただきます。)
この店舗は2F(一部3F)建てで、多くはアピタ(ユニー)の直営売り場だったのですが、
1Fの食料品売り場跡は、そのアピタに代わり、食品スーパー「バロー」が入居、お家芸の新鮮な生鮮品・総合食料品が並びます。
同じく1Fの日用雑貨・玩具系の売り場跡は、愛知県尾張地域に数店舗展開する、郊外型総合店の「清水屋」が出店。
(自分が知る、既存の「清水屋」は、中高年齢客をターゲットにし、比較的高額な商品を取り扱う、田舎の古い百貨店タイプで、あか抜けしない感が非常に強いイメージですが、ここについては店が綺麗なのと、今回思い切って勝負をかけて中津川出店をしてきたというか、その意気込みを感じました)
この「清水屋」については、食料品などを販売できるノウハウもあるかと思いますが、(バローもあるため)衣料・日用品・生活雑貨・玩具などに特化して頑張っていくのかな。
また、アピタ時代には「くまざわ書店」という全国規模のチェーン書店が入居していましたが、その同じ場所には、愛知や岐阜の郊外で大型店舗を多く構える「三洋堂書店」にそのまま入れ替わり。(これはキーテナントのバローとの付き合いの関係なのかな?)
そして、2F、アピタ時代に(失礼ながら)冴えなかった、直営衣料品が多々並んでいた売り場の約半分には、「ニトリ」が進出。(ただ、この田舎エリアである岐阜県にも「ニトリ」は、今やずいぶん増えてきており、すでに物珍しさはないかも。でも、ニトリならではの商品が落ち着いて陳列されていたのが印象的。)
同じく2F・残りのアピタ直営売り場には、おなじみの「ダイソー」が。近隣で見られる店舗に比べても、かなりの広さだったので、様々な商品が売られているものと推測。
広い、旧アピタ店舗の敷地ではあるも、ゲーセンや空き地、ベンチをたくさん並べることなく、見事に店舗を揃えて改装された様子で、よかったなあ・・・と思います。
くり返しますが、アピタ時代にも営業していた地元テナント(衣料・生活用品、各金融機関の店舗外ATMなど)、おなじみのファーストフード店(マクドナルド、ミスタードーナツ、スガキヤ、サーティワンアイスクリーム、若鯱家・・・)なども概ね残留、これもよかったことかと思います。
ところで、岐阜県中津川市については、詳しい土地勘があるまではないですが、(街の中心部に限っては)道路や鉄道交通は充実しているも、失礼ながら、大半は山間部の田舎です。
また、中津川市近隣には、ライバルとなる大きなショッピングモールこそありませんが、今回キーテナントとなった、ショッピングセンター・バローにとっては、そもそも「おひざ元」エリアでもあり、この新店舗の1キロもないすぐ「両隣」には、全く同様の「バロー」の食品ストアがロードサイドなどに店を構えている様子で、これら既存の店舗も含めると、これからどうやって棲み分けて営業していくのだろう・・・という別の問題もあるのかもしれません。
そのあたりは、どうなるかはわかりませんが、もしそうであっても、こういった郊外田舎ほど、地域住民にとっては、便利な総合ショッピングセンターは必要なのではと、自分は肌身で感じています。
さて、ここまでの記事、マニア感満載、ローカル色満載、こだわり感満載、興味のない方には全くないものでしょうが、熱く残してきたのは、わけがあります。
それは、今年自身の近隣でやはり、10~20年前には想定しなかった、首都圏資本の大型スーパーの経営不振による撤退閉店を目の当たりにし、実際に買い物の選択肢を減らす結果となり、少なからず家庭の生活に支障をきたしました。
今でこそ、同じ建物を使って、地元の中堅ショッピングセンターが後継キーテナントとして名を挙げてくれて復活営業を果たし、決して華やかさ・きらびやかさはありませんが、既存専門店街と手を携え、「地域密着」として頑張ってくれており、それを有難く感じていますが・・・
岐阜県中津川市さんがここまでおかれていた状況も、そういった点ではよく似た感じなのかなと思います。買物だけでなく、地域の雇用(パートさんとかアルバイトさん)の面などでも・・・一時は敵なしと思われた、「アピタ」を失ったことは、本当に大変だったかと思います。
ウチの地域近隣と同様、この街には、きらびやかなイオンモールも、シネコンも、いや、ユニクロすらもないわけですが、後継店舗「ルビットタウン中津川」には、田舎であっても、「地域密着店舗」として頑張ってほしい、そんな応援の気持ちがあります。