教科書こと「マンホールのふた<日本篇>」には北海道の蓋も含まれています。そんな蓋たちがどうなっているか確認するのが今回の旅行の主目的の一つでした。
函館の項の最初は消火栓の蓋が3種類載っています。
まず、著者の林丈二氏の知る限りでは日本で一番小さい消火栓蓋という縦長の角蓋は確認できませんでした。
次の蓋はこんなやつ。
普通サイズの蓋の中に小さな蓋がある珍しい親子蓋。教科書に載っている蓋は小蓋のほうにも網目模様のある「消火栓」表記なのですが、改めて見てみたら網目模様の小蓋は「消火せん」表記で、「消火栓」表記の小蓋には網目がないものでした。網目模様の「消火栓」バージョンもあったのではないかと思いますが撮っていませんでした。
網目小蓋の「仕切弁」と無表記
のっぺり小蓋の空気弁と仕切弁
空気弁の古いやつと思われる「排氣弇」があったのですが親蓋のほうは結構新しそうな点字ブロック付き▽〇△縁。親蓋と小蓋は別々に更新できるのでしょうか?謎です。
▽〇△縁の仕切弁
教科書にあったものと同種の親子角蓋「消火栓」
「消火せん」バージョンもありました。
教科書に載っていた「消火井」蓋や名古屋市型蓋は見つかりませんでした。(と思ったら、次の記事「その3」を書いているときに「消火井」に出会っていたことに気付きました。↓↓の蓋です。2023/10/05 追記)
市電通りなどにあったという丸蓋も見つかりませんでしたが同時期に設置された角蓋が「北海道秋散歩 函館 その1 どつく蓋」にまとめた蓋(もしくはその場所のオリジナル蓋)なのでしょう。
札幌市型のHAKODATE SEWERAGEはたくさんありました。この紋章は平成の大合併できたものと思ったのですが後で調べたら昭和10年制定だそうです。紋章だけで新しいと判断してはだめですね。
これも教科書に載っているのと同じ異体JIS蓋ですが、こちらはあまり見かけませんでした。構造式で言うと8/16-28/28型となり、以前のまとめには出てこなかったパターン。
死刑判決
こちらはJIS型「合流」
その3ではその他の古そうな蓋をまとめる予定です。