旅するマンホール:大越境蓋 あんな遠くの蓋がこんなところに。 | 東京蓋散歩 ~マンホール巡り~

東京蓋散歩 ~マンホール巡り~

マンホールや消火栓などの蓋、特に地味蓋を中心に観察しながら歩きまわります。タイトルとは裏腹に都外出没頻度も高いです。


緊急の工事や仮設として、本来の設置場所ではない蓋が置かれることがあります。業者の在庫ということで、近隣の蓋が使われたり、平成の大合併等で無くなったり市章が変わったりして使えなくなった蓋が出回ったりすることもあるようです。そんな蓋を「越境蓋」と呼んでいます。

管理人が出会った越境蓋の中で特に遠くからやってきた蓋を遠い順に並べてみました。
距離は蓋の場所と本来の設置自治体の役所までとし、「ちょっと便利帳 地図上で2点間の直線距離を測る」を利用して求めました。

第1位:大分県別府市→神奈川県藤沢市 約770km
商店街にあったので、そこのマスコットかと思いました。達人に教えてもらわなければそう思い込んだままでした。


第2位:東京都→広島県尾道市 約610km
都章の具合が微妙で東京都の蓋ではない可能性も若干残っています。


第2位:北海道足寄町→山形県天童市 約610km
同じ駐車場に各地の蓋がありました。「天童市は越境蓋の巣


第4位:青森県鶴田町→千葉県白子町 約590km
鶴が描かれていることをヒントに本籍地を付きとめることができました。


第5位:岡山県備前市→東京都中央区 約520km
派出所の真ん前にあります。


第6位:兵庫県洲本市→埼玉県上尾市 約460km
上尾市に蓋の見本市のように越境蓋が並んでいるところがありました。
「駅からマンホール」さんのブログ記事「魅惑の鉄蓋展示会 ~ 仮設蓋


第7位:福島県いわき市→岐阜県各務原市 約400km
確か、一番最初に遠距離越境していることに気付いた蓋だったと思います。


番外編:香川県高松市→東京都北区 約540km

私は実物を見ていないので番外編としましたが、高松市の古そうなコンクリート蓋が東京に越境しているそうです。元の高松市には該当する蓋が見当たらず謎が多い越境蓋です。仮説としては、戦時中鉄が不足した時代にコンクリート蓋を用意したものの戦局の悪化で工事そのものが不可能になり使われなかった蓋が東京まで来たというものですが、同じ蓋が他にも見つかればもう少し推論を進めることができるかもしれません。

この蓋の記事「夢の入口で」さんの 「マンホールを求めて 高松市からの越境蓋