我々東京ホルモンズは、浴衣なので背番号が無いB食家集団である。
某宿＠鬼怒川 背番号の無いエースの話。
少年時代は野球少年でした。
タオルをボールに見立ててのシャドーピッチング。
親父を巻き込んでマイネット目がけてのティーバッティング。
腕立て、腹筋、うさぎ跳び。
コイツを全てクリアしないと
晩飯にありつけない家庭でした。
そしていつか甲子園に出て
南ちゃんみたいなジャーマネと
チュッチュするんだ。
そー思って
真っ黒な金属バットを握っていました。
でも現実は儚く
小学生の時は関東大会ベスト８止まり。
コレだけやってもココまでかと
幼心に挫折したもんです。
その挫折感を引きずったまま
中学部にあがりましたところ
小学部に反して中学部は
全国レベルの強豪チームで
毎週末の試合、練習の度に
有名高校野球部のスカウトや
甲子園の中継で観たことある監督 が目の前に現れ
先輩たちを誘惑していました。
だって中三で145キロとか投げちゃうんだよ。
打球なんて飛んできたら逃げないと死ぬレベルのスピードよ。
でもって帽子を脱いでお辞儀するとパンチパーマよ。
そっちの意味でも最強だったね。(笑)
色んな意味でハイレベルな環境についていけず
いつしかボクも大人になって
様々な場面で野球をするようになりました。
しかし今プレイしている野球はバットもグローブも必要ありません。
なんならボールも不要です。
試されるのは己の拳ただ一つ。
この日の対戦相手は
鬼怒川のチームでは敵にならず
遥々宇都宮から送迎ワゴンでやってきました。
平均年齢25才。
５名中１名が私と同い年で
平均年齢のつり上げと共にチームの足を引っ張っていました。
まずこのキャプテンを身ぐるみ剥がしてやろうと
マウンドに向かいます。
よーし、パパ頑張るよ。
見てろ！これがお前の親父の生き様だ。
テンテンテケテケ
♪やあきゅーうー、すーるならー、
って、おい！
対戦相手御一行は
「そんな契約はしていない。」
との一言で
浴衣の肌蹴たボクを蹴散らし
小ジャイアンの前にベッタリです。
超激モテてます。
２歳半にしてコンパニオンを手玉に取っています。
そして出番の来なかった背番号の無いエースは
一人淋しく、BARで反省会となりました。
来年こそは見てろよ！スッテンテンにしてやるぜ！
ランキング、今日もポチッとお願いします！さてさて今日はどんなでしょ？
--------------------------------------------
店名 某宿
場所 鬼怒川
--------------------------------------------