「まだまだ、美味しい鍋はあるけれど、
それは、また『来冬』のお楽しみ」
ということをさりげなく、彼女に伝える。
そう、君との仲は、遊びじゃないんだよ、
ちゃんと、長く付き合うことを前提にし
ているんだよ、ということを。
今回は、冬の間に是非トライしたい食材、
そう、牡蠣、オイスター。今回は、いわゆ
る「オイスターバー」に誘ってみよう。
そして、そして、彼女が、牡蠣好きならば、
第2弾は、飾らない「日本の旬の生牡蠣を
たらふく食らう」というコンセプトのお店
に誘おう。
第1弾「オイスターバー」へのお誘いの口上。
鍋シリーズも、それぞれ、おいしかったよね。
冬は寒いけど、色々な食材が旨いよね。そう
そう、冬に忘れてならない魚介類と言えば、
そう、牡蠣、オイスターだよね。
牡蠣は、Rのつく月が旨い、というけど、9月、
10月はまだまだ小ぶり。身が太ってうまくな
るのは、年明け後だね。今時分、2月、3月な
ら申し分ない「食べ頃」さ。
牡蠣は、昔から栄養価満点で、「海のミルク」
と言われているのは知ってるでしょ。更にね、
昔のヨーロッパでは、牡蠣に媚薬効果がある
と信じられていて、まあ、栄養剤に入ってい
る「タウリン」を多量に含むから、その意味
では精力が付くのは確かだね。男に必要な、
亜鉛もね。
丸の内に、「グランド・セントラル・オイス
ターバー&レストラン」ていう、New Yorkの
まさにグランドセントラル駅にあるオイスター
バーの支店があるんだ。
実はね、もう、何十年前かな、20代の後半、
NYに赴任してた頃、よく行ったんだ。丸の内
のお店は、日本上陸2号店なんだけど、こっち
のほうが、NYの雰囲気に似ていて、ちょっとし
たノスタルジックな旅行気分に浸れるんだ。
1号店はね、品川のアトレにあるけれど、ここ
は、ちょっと中途半端な雰囲気だったから、
丸の内が断然おすすめなんだ。
待ち合わせは、誕生100周年を迎えた「東京駅
南口改札」。もちろん、「東京ステーション
ホテル」のラウンジでもいい(コーヒー1杯、
¥1000だけどね)。
イルミネーションに煌めく、丸の内仲通りを
有楽町方面へ歩いて、6、7分位。途中で右折
して、明治生命館へ。オイスターバーはその
地下にある。この明治生命館が、素晴らしい。
確か、昭和初期に建てられた、昔風の、立派
な煉瓦造りの建物で、重要文化財になってた
はず。
僕には、その重厚な建物が、NYのグラ
ンドセントラルステーションを彷彿させる。
なので、このオイスターバーは、オープン
数年なのに、いい意味で、浮ついていなくて、
NY本店同様、重厚なクラッシック感を醸し出
しているんだ。
さて、お店に入ると、店内はバーカウンター
が、右手と奥にあり、テーブル席はかなり広
い。テーブルには、赤と白のテーブルクロス
が掛けてあり、これまた、NY本店と同じ。
さて、予約時には、奥のテーブル席を指定し
ておこう。そのこころは、手前側だと、
サラリーマン、ウーマンの団体がうるさいこ
とがけっこうあるからさ。奥のテーブル席な
らその被害を受けることはない。
さて、やはり、スターターは、「生ガキの盛
り合わせ」だろう。世界各地の生ガキを揃え
ていて、その日の仕入れ状況で中身は変わる
けれど、 外国産と国産を適当に5種類程度
x 2pcs、あるいはもっと頼んでもいい。
合わせるのは、そうですね、ビールではなく、
ここは、やはり、「シャブリ」を選びたい。
フランスでは、「生ガキには、CHABLIS」と
いうのが、まあ、常識。ここは、アメリカン
オイスターバーだけど、そこは、通ぶろう。
ブルゴーニュの石灰質の土壌で作られる
シャルドネの辛口ワインで、酸味が強いの
が特徴。だから、「生牡蠣」との相性がいい、
ということなんだ。
あと、個人的には、クラムチャウダーが懐か
しい。クラムチャウダーには、牛乳をベース
とした白いクリームスープのボストンクラム
チャウダーと赤いトマトソースベースのマン
ハッタンクラムチャウダーがある。一般の人
が思い浮かべるのは、白いクラムチャウダー
じゃないかな。
アメリカに留学してた時、カフェテリアで
よく出たメニューで、これとステーキ、ラザ
ニアは、当たりはずれがなくて、よく食べた。
もう、数十年前の話だ。
そして、NYで、一人暮らしをしてた頃、
キャンベルの缶詰めのクラムチャウダーのお
世話になった。とても、しょっぱいんだよね。
今は、きっと、ヘルシー志向で塩分控えめに
なってると思うけど。
更に、サンフランシスコに赴任してた頃、
ゴルフ場で、ホットドックとクラムチャウ
ダーをお昼代わりに食べながら、プレーし
てた。
これらが、みんな白いクラムチャウダーだ
ったので、僕にとっては、すごく、懐かし
い。レシピも単純だから、アメリカでも、
どこで食べても、外れない。
後は、リゾットとかパスタ。これらは、
アメリカ本店と同じメニューで、当然、
あまり繊細さは感じられないが、まあ、
合格点。
尚、君に英語の覚えがあるなら、奥の
カウンターには、アメリカ人がいるから、
彼に英語で話しかけるといい。

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