大人の東京デート読本 File 09-1 冬の鍋シリーズ | wonder_harleyのブログ

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大人の東京デートシナリオを記載しています。
お気軽にコメント下さい。

年末年始、忙しさにかまけて、大分、お休
みしてしましました。

今年は、週一で、ブログにアップしますの
で、よろしくお願いします!


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さて、前回は、河豚。

ちゃんとしたところで食べるには、ちょっ
と、女子には、手の出しにくい、「冬の風
物詩」的な選択でした。「天竹」の建物は、
リニューアルされたとはいえ、「昭和」感
が残っていて、彼女もリラックスして楽し
めたんじゃないかな。

さて、冬の鍋シリーズ第2弾は、更に「昭和
レトロ」な「東京軍鶏鍋」。

まず、「軍鶏(シャモ)」という響きに彼女
がどう反応するか、見極めよう。以下、お誘
いの口上の一例です。


「名前(漢字)の通り、とても気性の荒い鳥
でね、日本古来の鶏で、もともと、闘鶏用に
品種改良されたんだ。だから、肉質がそこい
らのニワトリとは違って、とっても噛みごた
えがあるんだ」

「流通量も少ないし、軍鶏は、鶏専門店でも
扱ってるところは少ないし、ある意味、名古
屋コーチンとか比内地鶏より珍しいんだ。し
かも、『東京軍鶏』だからね」

⇒さりげなく、「希少性」をアピールしよう


御徒町にね、この「軍鶏のスープ鍋」だけを
専門にやってるお店があるんだ。お店の名前
は「鳥栄」。もう、ほんとにこのメニュー
け。愚直にね。たしか、創業100年かな。と
いうと、昭和を通りこして、大正だ!まあい
いか。気分としては、古き良き普通の昭和の
「一般家庭」の木造家屋をお店にしていて、
建物だけでも一軒の価値があるよ。

⇒「創業100年、愚直に1つのメニュー、
  昭和レトロ」これをアピールしよう


ただ、難点は、予約の取りにくいことなんだ。
予約したい月の2か月前の1日から、予約を受
け付けるんだけれど、もう、ほとんど話し中。
俺なんか、仕事抜け出して、電話して、47回
目で、やっと通じて、予約できたんだ。

⇒「予約が取りにくい店」であることをアピ
  ールしよう


以上、

①東京軍鶏」の希少性
②歴史ある昭和レトロ、愚直に1つのメニュー
③予約困難店

女子の心をくすぐる3拍子揃った鉄板の誘い
口上だと思います。これで、彼女がOKして
くれないなら、鶏が嫌いか、君が嫌いか、、
、、、でしょ。



さて、お店の説明の続きです。


あ、彼女に前もって伝えてあげよう。ここは、
普通の家、玄関で靴を脱いで、黒光りする階
段を2階へ上がる、畳も掘りごたつではなく
て、畳にじかに座ることを。

まあ、靴を脱ぐことだけ告げて、畳の件は内
緒にしたら、彼女がミニスカートで来たって
のも一興ですが。ミニスカートの彼女が、膝
を折って、つかれて、膝を崩して、、なんて
光景も楽しみだけれど。

さて、2階に通され、まず、昭和だから瓶ビー
ルで乾杯(生の中ジョッキなんてものはおい
てません)。畳の部屋には、囲炉裏が用意さ
れている。囲炉裏といっても、畳の上に置か
れている卓袱台が、囲炉裏になっている。

程なく、そこに、赤々と燃える炭がくべられ、
スープを張ったお鍋が掛けられて、軍鶏鍋
スタート。

東京軍鶏の色々な部位が出てきてきます。
砂肝、肝臓、心臓、脾臓と胸肉。あとは、
たしか、葱と豆腐という潔さ。それらを、
出汁に大根おろしを入れ、お醤油で、お好
みに味付けしていただきます。なんという
か、弾力があり、スープは澄み、とっても
体にいい、感じがする。滋味豊かという表
現が頭に浮かんでくる程。


畳、囲炉裏、炭、軍鶏鍋、好きなあの子と
瓶ビールをさしつさされつ、、、もう、昭
和へ(大正か?)タイムスリップ。

これは、結構テンションが上がります。

ところで、ここはね、暖房がないのですが、
この炭のせいで、真冬でも畳部屋は熱い。
これまた、レトロな、障子の窓を開けて、
涼をとる人、団扇で仰ぐ人、、、。

ということで、小生は、冬しかここに来ま
せん。夏場はどうなるんだろう?


最後に、「つくね」が運ばれてくる。
下の台所で、「トントントン」丁寧に包丁
で叩いている音が、ひっきりなしに聞こえ
てきたのは、このつくねを作る音。このつ
くねを卵黄を混ぜて、お団子形状にして、
お鍋に入れる。やさしい美味。素材が生か
されている、、、直球勝負、そんな味です。

そして、〆には、ご飯が出てくる。
雑炊かと思いきや、シンプルにスープがけ
ご飯にして頂く。お好みで、大根おろしと
お醤油で味付けしてもいい。

軍鶏スープは、雑味がまったくなく、本当
に、滋味豊かで、「するすると体に吸収さ
れていく」感じ。


この一連の体験は、若い女の子には、同世
代のデート相手とでは、味わえないある種
の満足感を得てもらえると思います。洒落
たイタリアン、フレンチはいつでも連れて
いける、それくらいの余裕を見せつつ、冬
は鍋シリーズで、古き良き日本を知る、ま
あ、かなり前にはやった(そう、彼女が生
まれる前)、国鉄、いまのJRの「Discover
Japan」シリーズなのですね。彼女は、自
分の知らない世界を垣間見せてくれる君に、
ますます、信頼を寄せるに違いない。それ
が、愛かはわからなくとも。



さて、次回は、このあとの2軒目を紹介し
ます。とっても意外な2軒目なので、
お楽しみに。