イタリア食堂（トラットリア）、
イル・パッチョコーネは、どうだった
かな？少々騒がしいくらいが、いや、
むしろその喧噪が、君たち二人をリラ
ックスさせたんじゃないかな。
さて、彼女が、トラットリアの雰囲気
を気に入ったら、2件目は、イル・
パッチョコーネより、雰囲気のある
（＝こ洒落た）人気のトラットリアを
紹介しよう。
トラットリア シチリアーナ・
ドンチッチョ
さて、イタリアンでも、名前にあるよ
うに、「シチリア料理」のお店。
僕の世代は、「シチリア」と聞くと、
反射的に思い浮かべるのは、映画
「ゴットファーザ」。シチリアから
ニューヨークへ移民したビト・コル
レオーレが、マフィアのボスになる
物語。
そして、ドンチッチョの石川シェフ
も、僕と同世代。ゴットファーザ好
きの彼は、シチリア パレルモに行
って修行をしたそうで、店名のドン
チッチョは、映画に出てくる、シチ
リアコルレオーレ村のドンの名前。
彼は、ビトの両親、兄を殺した敵。
幼いビトは、命からがら逃げて、
ニューヨークへ、、、。もし、君が
薀蓄を語りたいなら、是非、「ゴット
ファーザ」、「ゴットファーザ II」
の2本を事前にDVD予習しておくこと
を勧めます。ドンチッチョで、シチ
リア料理を食べながら、ゴット
ファーザの話をすれば、会話のスパ
イスになること間違いなし。
尚、「ゴットファーザ III」は、
コッポラが、自分の娘を映画に起用し
た、まったくの駄作なので、見る価
値はありませんね。
前置きが長くなりすぎました。
場所は、青山学院に沿った渋谷よりの
道、渋谷2丁目ストリート。最近、こ
の通りは、お洒落なお店、流行のお店
が多く、ドンチッチョと人気を2分する
のが、「琉球チャイニーズ」。まあ、
また、脱線するので、このお店は、
またの機会に紹介しよう。
待ち合わせは、表参道駅。
前回、立ち寄った「麻布テーラ」、
覚えているかな。今回も、立ち寄ろう。
そう、そして、今回は、実際に彼女に
選んで貰った、シャツかネクタイを買
っちゃうんだ。
そう、わかるよね。
そして、その次のデートには、それを
身に着けていく。そう、こうして、
彼女の脳は、君を恋人と誤認識してい
く訳ですね。そして、そんなことを
繰り返すと、その誤認識が正しい認識
として、彼女の脳に記憶されるのです。
さて、ドンチッチョは、「麻布
テーラ」から、歩いて、10分弱。青山
学院の正門を渋谷方面に通り越して、
2丁目の道路を左に曲がる。湾曲した道
を歩いて、前述の「琉球チャイニーズ」
を過ぎて、しばらく行った右手にある。
季節が、初夏から9月くらいなら、お勧
めはテラス席。通りからは、うまい具
合に植栽が隠してくれているので、道
行く人にジロジロ見られることもない。
今の季節なら、白いテーブルクロスが清
潔な印象を与える中の席。テーブルが、
いわゆる「リストランテ」より小ぶり
なので、彼女との距離感もちょうどい
い。スタッフは、パッチョコーネ同様、
みんな、ホスピタリティーに溢れた賑
やかで楽しい人達。
トラットリアでは、アンティパスト
（前菜）から、好みの品を2～3皿とろ
う。その時、彼女になるべく選ばせて
あげよう。もし、彼女が迷うようなら、
鉄板メニューの生ハム、カルパッチョ、
カポナータとか頼めばいい。というの
も、何を頼んでも、まず、間違いない
のがドンチッチョ。
まずは、パレルモ名物の「パネッレ」
で、ビールで乾杯。そう、イタリアン
だって、最初はビールで乾杯、ありで
すよ。
そして、アンティパスとを食べなが
ら、パスタ類、そして、メインの肉
か魚の皿を決める。それに合わせて、
ワインも選ぼう。ここのワインは、
ほとんどがシチリア産。もちろん、
イタリアンだから、ドルチェ
（デザート）は外せない、そんな
感じかな。パスタは、やっぱり、
シチリア名物「いわしとウイキョ
ウ」を是非。メインは、お魚にする
とその日の鮮魚を、炭火焼、オーブ
ン焼き、アクアパッツァ、お好みを
料理法で対応してくれる。こんな
メニュー選びも、彼女に新鮮に映る
んじゃないかな。そう、メニュー
選びが楽しい、彼女との距離を縮める
共同作業だ。
2件目 Two Rooms Grill & Bar
前回は、おしゃれなカフェ、
「レジュグルニエ」を紹介した。
もちろん、それもいい。というのも、
二人で行きつけの場所がある、とい
うのも、恋人同士と錯覚させるのに
効果的だからね。
今回は、ちょっと、ゴージャスな、
夜景の綺麗なBarに連れて行こう。
青山通りに出て、表参道方面へ。
ＡＯビルの５にTwo Rooms Grill
& Barがある。このお店は、グリル
料理がメインのレストラン（青山
通り側）と、反対側（原宿側）の
Barからなるユニークなつくり。
もちろん、シチリア料理でおなか
一杯の君たちは、Barへ。天気が良
ければ、是非、オープンエアの
ソファ席へ。寒ければ、ブラン
ケットも貸してくれる。
ここからは、お洒落な結婚式場、
セントグレース大聖堂が、美し
くライトアップされて、浮かび
上がっている。そして、その向こ
うには、新宿の高層ビルが光り輝
いている。女子は、こういう夜景
が大好き。ソファに座って、ある
いは、手すりにもたれかかって、
大聖堂を見れば、彼女は、ロマン
チックな気分になること間違い
なし。少なくとも、手は握れるだ
ろう。
こうして、彼女は、君を恋人と
誤認識していく、、、。
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