〽狸小路も薄野も ふたりの夢のラブロード〽
1981年1月に発売された森雄二とサザンクロスの『好きですサッポロ』。
”昼の札幌の街”を意図的に意識して作られた作品で、それ故に中川博之氏のメロディも短調ながら、軽快でポップなリズムが耳に心地よいムード歌謡となっています。
中川氏にとっても、”ムード歌謡＝夜”というイメージを覆す、これまでのスタイルからの脱皮とも言っておられ、そういった意味ではこの作品は、氏にとっても重要な作品となった様です。
以前紹介しました、1978年発売のバーブ佐竹氏の『岡山はびろうどの夜』では、一ヶ所だけ歌詞の地名の読み方に間違いがあり、試聴版を聴いた地元岡山の放送局からそれを指摘され、クラウン側は大慌てでレコード制作を中止、レコーディングをやり直したという経緯があったそうです。
その同じ轍を踏まないように、この『好きですサッポロ』では、念入りにロケハンを行いレコーディングをしたという裏話もあります。
それが功を奏したのか、全国的なヒットまではいかないにしても、北海道内ではヒットし、サザンクロスにしても『意気地なし』、『足手まとい』に続く代表作となりました。
そして、続編的な作品としてロス・プリモス＆たかみのり子氏による『魅せられてサッポロ～好きですサッポロパートⅡ』という作品も生まれました。
またコンサドーレ札幌の応援歌としても使われ、歌い継がれる昼の名曲といえる作品となっています。
【レコードデータ】
レコード会社：クラウンレコード
レコード番号：CWA-55
発売日：1981年1月？日
A面 『好きですサッポロ』 作詞：星野哲郎 作曲：中川博之 編曲：神山純一
B面 『もっと愛していたら』 作詞：高畠じゅん子 作曲：中川博之 編曲：神山純一
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