〽ついて行けない くやしさに
泣けて ことばが出なかった〽
山岸英樹氏の『アイラブユー新潟』のB面曲に配された、明田川勝美氏という歌手による『岩室ブルース』。
てっきり女性の方かと思っていたのですが、レコードに針を落として聴いてみたら、いきなり男性の歌声が流れてきたので驚きました。
岩室とは、現在新潟市に編成された旧岩室村の事の様で、岩室温泉で知られる土地との事。
A面は、山岸英樹氏自らによるアレンジで、伴奏がシンセサイザーを利用した様な音色が特徴でしたが、この『岩室ブルース』はアレンジャーに神山純一氏を迎え、生のオーケストラで伴奏を録っています。
この作品では、明田川勝美氏はワイルドな歌唱を披露。
この辺は、クールファイブ時代の前川清氏を彷彿とさせますが、前川氏ほどはくどくない歌唱です。
また、曲調もクールファイブっぽく、その辺も前川清氏を彷彿とさせる要因になっているのかもしれません。
作曲の山岸英樹（之起）氏は、新潟を中心に活動されている作曲家の方の様で、一時期はムードコーラスグループ・山岸英樹とサムソナイツを結成し、そのリーダーを務めていました。
作曲家としての作品としては、『新潟ブルース』、『亀田慕情』、『六日町ブルース』、『雪の長岡恋の町』等新潟ご当地ソングを数多く手がけられ、その良質なムード歌謡作品群は大変すばらしく、個人的に気になる作家さんの一人です。
【レコードデータ】
レコード会社：クラウンレコード
レコード番号：CWA-113
発売日：1981年12月25日
A面 『アイラブユー新潟』 作詞：山岸一二三 作編曲：山岸英樹 唄：山岸英樹
B面 『岩室ブルース』 作詞：山岸一二三 作曲：山岸英樹 編曲：神山純一 唄：明田川勝美
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