『津和野日記』
「〽あなたは 私のことよりも 津和野の町が好きなのね
教えて 何が そんなにも あなたの心 奪ったの〽」
という歌い出しで始まるこの曲。
チェリッシュの『なのにあなたは京都へゆくの』を思わず想起してしまうのですが、舞台となった島根県津和野町は「山陰の小京都」とも呼ばれており、この歌でも古都に男性は惹かれていってしまったようです・・・?(;^_^A
昔ながらの町並みが残る地を歌った歌なので、やはりしっとりとした曲になっているのですが、歌唱の樋口夏氏の澄んだ歌声が曲全体を上品に纏め上げています。
『待ちわびて倉敷』
B面に配されてはいますが、B面扱いは勿体ないと個人的に思う隠れた名曲だと思います。
二年倉敷で、愛する人を待ち続ける女性を歌った曲です。
ひとりで待つことに慣れたという心情とは裏腹に、足音がするたびに振り返り、ため息を繰り返し、目頭を押さえる・・・。
曲調はマイナーコード、それに加えて、女声スキャットが挿入され、主人公の切ない心情を、歌詞だけでなくメロディ、アレンジ両面からもよく表しています。
上記2曲は、「MEG-CD」というところから再発されており、音源入手は容易と思われます。
津和野日記 (MEG-CD)
1,080円
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【レコードデータ】
レコード会社:クラウンレコード
レコード番号:CW-1645
発売日:1977年4月25日
A面 『津和野日記』
B面 『待ちわびて倉敷』
両面とも 作詞:星野哲郎 作曲:中村千里 編曲:神山純