あけましてオレのオススメ、新春干支怪獣 | 特撮アラフィー!! ~50オヤジのコレがたまらん!

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2018年10月より
『特撮アラフィーZ』と改め移転しました。
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昭和特撮と趣味の花の写真を取り上げているオッサンブログ。「ゴジラ」は好物だが「シン・ゴジラ」は大嫌い。

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

今年は戌(犬)年。
それにちなんだ自分の思い出深い怪獣は─



『ウルトラマンティガ 』第44話 
「影を継ぐもの」より、


超古代狛犬怪獣 ガーディー 



熊本の地下、古代遺跡の中で、
石像となった巨人と共に、怪獣の石像が眠っていました。 


ダイゴを遺跡へ導いた子犬が、電磁シールドにぶつかり…

しかし、巨人の力を利用しようとした
マサキ・ケイゴが巨人の石像と一体化、
イーヴィルティガとなって飛び立った後、 





ダイゴが手を添えた意識のない子犬は、
光りとなって怪獣の石像と一体化。 



巨人の友達だったらしく、
邪悪な心に支配されたイーヴィルティガを止めようとするも、



思いは届かず、巨人によって倒されてしまいます。


ウルトラマンティガの怒りが爆発する。


この回のお話し、こうしたウルトラマンと怪獣演技のやり取りが心を打ちますが、





そこに至る人間ドラマ
─一人一人の役者さんの真剣な、そして演ずる基礎に裏打ちされた演技。


それらが特撮とひとつになって
大きな1本のドラマのうねりとなるのが
すばらしいです。


そして、特撮プロップ(小道具)
─番組開始時から次第に充実・精度を増していくミニチュアセット。

だが大切なのはそのカメラワーク。



実写の風景との合成カット─


そしてミニチュアでも、
実写と同じようなアングルを再現し、
カメラを持って撮影する人の立ち位置がイメージ出来る(視聴者が現場にいる視点が感じられる)、
両者の見事な世界観の橋渡しとなっていました。


確かにミニチュアの精度は、最近のに比べれば当然落ちますが、

それでも最近のは演出される方によって、
まるで戦隊モノを撮ってるかのような、なぜか巨大感が感じられない演出をする方もおられるので、
精度が高いミニチュアでも、見ているこっちが興ざめするようなミニチュア感丸出しになっている時もあります。

それに対してこちらは、


アングル、キャラの演技など、
特撮パートとドラマパートが一体となって、

まるで様々な楽器が奏でるメロディが、ひとつの曲として受け手に響き渡るように、
受け手側としての自分の心にグッと来るんであります。

そして最後─
イーヴィルティガが倒され、



無事帰還したダイゴ隊員を囲み、輪になって去っていくGUTSの面々、

しかし、カメラは近寄りません。

取り残されたかのようなそのアングルは、
まるで視聴者側の自分の、
無意識のひとつの心残りみたいな─

と思ったら─



画面を横切るのはあの子犬

ああ、よかった、
無事だったんだ…

監督の
スタッフのやさしさに心を打たれた1話でした。
そして、今、見返して
あらためて、素敵な特撮の犬のお話しでした。