*Tokunaka-support

教員経験者による「子ども・教育相談・カウンセリング」

~ちいさな保護者会~

 

 

 

 

本日のブログは

 

 

学校あるあるシリーズ29       (高校で、3年間クラス替えがない場合の人間関係の良い点・悪い点)

 

 

 

1学年のクラス数が、同じ学科(普通科・実業学科など)で複数ある場合は

 

進級の際に複数のクラスを混合させてクラス替えが実施され、リフレッシュしたスタ

 

ートを切る形となる。

 

 

 

しかし、商業や工業などの実業科で、

 

土木科や機械科、電子機械科、電子工学科など学年に1学科ずつとか、

 

あるいはコース別に1クラスずつしかない場合、

 

3年間を通じてクラス替えがない場合もある。

 

 

 

生徒にとって3年間クラスメイトが同じとなると、よい点と悪い点がはっきりと出てくる。

 

 

周囲からすれば面倒くさくなくてよいと思われる部分もありがちであるが

 

当の生徒たちはそれなりに大変な部分もある。

 

 

 

3年間、学生生活を同じクラスで過ごせば、

 

クラスメイトの性格も、お互いに知り尽くし

 

クラス内での自分のポジションを固定しがちである点はいささか・・・・・。

 

 

自分が自主的に挑戦しようとする場面は生み出しにくくなり

 

ほぼほぼ同じ顔ぶれのリーダーが、クラスを切り盛りする。

 

 

クラスマッチや体育大会の選手決めは

 

「例年通り・・・・・」の一言で

 

声の大きいものがクラスを牛耳ってしまい、

 

控えめな生徒はいつもそれに従いやすい。

 

変化を求めにくくなりやすい。

 

 

 

仲の良い友だちのグループのメンバーもほぼ固まってしまい、なかなかその枠から

 

はみ出すことはない。

 

 

 

問題は、(女子にありがち)

 

初めは仲の良いグループでいつも共に行動していたはずの生徒が

 

ある時、何かをきっかけに人間関係がしっくりいかなくなり

 

仲間外れにされ、気まずい関係に。

 

 

生徒から相談を受けるものの、修復できないくらいの大きな溝が生まれていることもある。

 

団結力も生み出しやすい分、

 

 

やがて「いじめ」に発展するような場合もある。(過去の経験より)

 

 

少し距離を置いた方が良いと判断しても

 

距離の置き用がない。

 

 

個性の強い立場のものが優先され、控え目な生徒が追いやられてしまう。

 

 

環境を変えることができない点で、壁にぶつかることもある。

 

うまくいっているときは最高! でも、一歩足を踏み外すと最悪。

 

3年間毎日の生活には「課題」もある。

 

 

 

一方で、3年間同じクラスであると団結力も高まる。

 

友達の良い点も悪い点もすべてお見通しであることで

 

お互いにフォローし合ったり

 

お互いに認めあったり

 

強い人間関係も生まれる。

 

 

卒業時には3年間一緒だったクラスメイトとの別れに

 

感慨深いものもあり、感動的な卒業式も経験してきた。

 

 

参考にしてください。