バランス | 徳永秦の「社長を斬る!」

徳永秦の「社長を斬る!」

中小零細企業の社長に向けた言いたい放題のメッセージ

昨日、「だまし」ということについて話をしたがの、

結局、この「だまし」と「正義感」のバランスを保つのも、

ビジネスセンスだのォ。



まあ、もっとも、昨日も最後に話をしたように、



その前に、ビジネスの「だまし」をしっかり理解して、

きっちり顧客をだませるようにせんとあかんがのォ。



その「だまし」のセンスもまた、ビジネスセンスじゃ。



ひと言に「だまし」と言っても、

ビジネスでは、多岐にわたるがの、



まずは、キャッチコピーやクチコミでの台詞を見直すことだな。



以前に、「クチコミ」についても話をしたがの、

自分の会社や店のクチコミを望みながらも、驚くほど多くの社長が、


社長自身が、自分のとこのクチコミさえもまともにできん。


そりゃ、客もクチコミしてくれんぞ。



ワシの知人で、あるショップを経営しておる社長が、

自分の店を「アットホームな接客が売り」だとか言ったのォ。



あほー。そんなんお前の独りよがりじゃ。

それが証拠に、この店、「入りにくい」と評判だぞ。


と、言ってやったモンじゃ。


常連客相手の飲食店ならまだしも、

新規顧客を獲得したいときのクチコミの台詞が、

「アットホームな接客」か?


そんなんされても、うっとおしいだけじゃ。



これ、どっちかと言うと、「だまし」がわからず、

顧客を大事にしたいという「正義感」にかたよったことが、

原因だのォ。



どんなこと言ったら、お前の店に、

客が「だまされて」やって来るんじゃ?

それ、考えろだのォ。



「だまし」というモンが理解できんと、

クチコミに限らず、どんな広告媒体使おうと、

どんなマーケティング使おうと、新規顧客の獲得は無理じゃ。



だがの、「だまし」の度が過ぎて、

一旦「正義感」がブレだすと、バランスが崩れて、

非合法ではなくとも、アクドイ会社や店になるのォ。



それ、最悪、違法行為まで歯止めがかからんことあるし、

非合法でなくとも、常連や太い顧客には愛想を尽かされる。



どうしたら、客の気分を良くしたまま「だまし」ができるか?

どうしたら、客の気分を良くできるように「だまし」ができるか?

それを考えて、「正義感」とのバランスをとることじゃ。



顧客への「だまし」は、

昨日イクメン社長のカズさんがコメントしてくれたとおり、

顧客への対応にも使うからのォ。



もちろん、社員に対しても「だまし」は有効じゃ。



まあ、今日の話は、

昨日の後半の話の補足のようなモンではあるがの、




ビジネスで上手く行きたかったら、

バランスを誤らんことに細心の注意をしつつ、

最良の「だまし」を考えることじゃ。




蛇足だがの、

今の時代、自転車操業の会社や店も多いがの、

自転車はいくらバランスとっても、止まったらこけるぞ。



あんたが止まらんつもりでも、いつかは止まる。


こけたくなかったら、上手く顧客を「だます」ことだのォ。

そっちのバランス考えんかい!



自転車のバランスとっておるあほーに先はないぞ。