起承転結 | 徳永秦の「社長を斬る!」

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中小零細企業の社長に向けた言いたい放題のメッセージ

起承転結という言葉は知っておるな?


まあ、漢詩の構成を表す言葉で、

ふつうは、文章書くときに、メリハリつくように、


起承転結


これが言われるのォ。




もちろん、文章書くときは、これ重要だがの、

文章だけじゃなくて、営業するときや交渉するときも、

そして、それだけじゃなくてな、



ビジネス全般においても、起承転結は重要だのォ。



何が重要か?

多くの人が、これ間違っていたり、

わかっておって、逃げてることを示唆してくれるからじゃ。




ところで、起承転結のうち、














どれが一番大事だと思うかのォ?




もちろん、「どれが?」と言うことなく、

全部大事ではあるんだがの、



多くの人は、


転か結を重要視する傾向が強いぞ。




たとえば、営業やってる人なら、

「クロージングが弱い」と言われて、

クロージングにあたる「結」の強化に励んでみたりな。




あるいは、商品やサービスの説明を上手くしようとして、

「転」を重要視したりする人もおるのォ。




特に、これが営業じゃなくて、

ビジネスモデルを考えたりする場合には、

顕著に「転」重視が多いぞ。







ワシの言っておる意味は、わかるかいのォ?






もちろん、起承転結のどれも重要だがの、

あんたの会社が上手く行っておらんなら、

あるいは、ビジネスモデルを考えておるならば、






起承転結のうち最重要なんは、「起」じゃ!







どんなビジネスも、大雑把に言ってしまえば、


起 見込み顧客を集める


承 見込み顧客と良好な関係になる


転 商品やサービスに興味を持ってもらう


結 商品やサービスを購入または契約してもらう


じゃないか?




この中で一番難しく、しかし、重要なんは、

起 見込み顧客を集める

じゃろ?



だがの、ここに自信のない人は、

特に営業力に自信のない人は、



ここが弱くてもええようにと、

魅力的な商品や斬新なサービス、アイデアを考えようとせんか?

これ、「起」をおろそかにして「転」を重視してるだけじゃ。





それ、邪道だのォ。




そもそも、そんな考えじゃ、ロクなアイデアも発想できんがの、

もし仮に、素晴らしいアイデアが発想できたとしても、

所詮は「転」しか考えておらんあんたじゃ、





「起」が強い企業や、

起承転結の全てが揃った企業にアイデアをパクられたらしまいじゃ。





そんな前例、ワシが言うまでもなく、

あんたもいくらでも思い浮かぶじゃろ?



ええかげん、その発想はやめたほうがええぞ。

まずは、「起」じゃ。





その上で、起承転結を上手く構築することだのォ。



起承転結の全てをそろえられてのビジネスセンスじゃ。





これ、営業も同じくじゃ。

クロージングが弱いのも、ほとんどの場合、「起」が原因だぞ。



営業については、また日を改めるぞ。


だがの、今日の話だけでも、勘のええ人なら、

営業の場合も、察しがつくんじゃないかのォ?どうじゃ?