心の糸 | おひとり様で90歳~風にふかれて気の向くままに

おひとり様で90歳~風にふかれて気の向くままに

91歳一人暮らしの日々感じたこと綴ってます。

歌うこと、手芸、書くことが大好きなおばあちゃんです。

今まで書きためていたものを少しずつブログへ投稿していきたいと思ってます。

高齢の母に変わり娘、孫が投稿しています。どうぞよろしくお願いします。

朝新聞を開いて先ずは

「今日の運勢」に目を通す。

五行易判断に逆らって生きる考えも無いので、

素直に受け容れることにしている。


因みに今日の欄には、

「できる事だけしてボーっとするも一手」と、

記されていた。


先日の大雪で手芸の会が中止になり、

手先が動いていないので、何となく

手持ち無沙汰で退屈している。


先を急ぐ事もないのに、

あくせくと常に何かをしてボーっとしているのが嫌いな貧乏性の私である。

だから本日の易は私に休息をあたえてくれたのだと納得だった。


それでも私はボーっとしているのが何となく

勿体なくて、昨日歯科の定期検診の帰途立ち寄った

本屋さんで買った本を、読み始めた。

新聞の連載でとても気に入って、

ここのところファンの一人になったような気分で

小川糸さんの「針と糸」と「とわの庭」を選んで

一冊目の「針と糸」の魅力に惹き込まれた。


2008年に「食堂かたつむり」で作家デビューした

小川糸さんだが、ベルリンと日本を往来し、

イタリアやフランスの賞も受けている。



優しく柔らかなさり気ない描写が大好きである。

最近は一気読みをする事もあるので、読み終えた本を、佐賀に里帰りした友人に送っている。

一方的な私の行動だと思っているが、幼馴染のその同級生は、とても喜んでくれるのが嬉しい。


暮れに「続・窓ぎわのトットちゃん」を届けたら

「着いたわよ」と電話での返信があった。

童心に還って暫く話した。


子供の頃を韓国で一緒にに過ごし

戦後引き揚げで離れ離れになったが、

二十歳代で横浜で転職したその彼女とは、

その後縁が再び繋がり、今も赤い糸で結ばれている。

地元の朗読の会「トレノンネ」(フランス語・三婆)の会を紹介してくれたのが彼女だった。

今も三人の素晴らしい語り手が会を主宰している。

彼女も上手な語り手だった。


遠いので老人ホームへお見舞いに行けないが

顔は見えないが、心が通い合って幸せである。