「原始時代の劇は葬式」「古事記は喜劇」「大穴持神=大国主命」 | けいきちゃんのブログ

🌸須佐之男命とは何者か1

土居光知の業績
 ☆古事記の研究で、本居宣長と津田左右吉に土居光知をつけ加えたい
 *土居は『古事記』を全世界的な視野から独自で説得力のある解釈を示した

 *『古事記』に焦点をしばって『文学序説』の見解を紹介する
 *土居は、原始時代の劇は葬式から発生したと考えた

 *土居光知は、死者のまえで数日間、鳥の物真似をしたと推測した

 *笑わせるために滑稽味を帯びていたに違いない

 *その所作の目的は、死者の魂を呼び戻すことにあったと推量する
 *自ずから、演者はおのおの鳥の仮面をかぶっていたのでは
 ☆神楽の起源天宇受売命の天の石屋戸の踊り

 *我々はここに、我国の演劇の起原を見ることができる
 *天宇受売命の性的舞踏と、八百万の神神の哄笑

 *この世を去った天照大御神を呼び戻すための喜歌劇であったのだ

⛳古事記は喜劇である
 ☆土居は、ギリシアでの悲劇と喜劇は双生児と想像している

 *喜劇とは、悲劇の要素を中にこめ

 *それを融かしたユウモアの劇をさす

 ☆狂言は常は能楽の間にはさむ

 *狂言をはさまずして演じつづけることは想像し得ない
 ☆シェイクスピアの悲劇に於いても

 *悲痛や恐怖をそそる場面の後には必ず滑稽の場面がある
 *古代の祭礼や葬式に於いても茶番劇が要求されていた

 ☆陰部をちらつかせる性的舞踏が哄笑を呼んだ「天の石屋戸」の劇

 *夜を徹して行なわれる高千穂の夜神楽においても

 *コメディー・リリーフとエロチックな場面が

 *要所要所にかならず挟まれていた
 ☆以上が演劇の起源に関する土居の考察である

 ☆土居自身がそういう言葉を使っているわけではないが

 *古事記は、コメディー・リリーフと見るのである


天照大御神の弟
 ☆「天の石屋戸」のドラマがあって、天照大御神が蘇り

 *世に明るさが取り戻され、須佐之男命は高天原から追放される

 ☆須佐之男命

 *稲作と機織に妨害行為と、大嘗の儀を冒漬する「天津罪」を犯して

 *高天原から追放されたが、ここでは蚕と稲の発生に関わっている

 *須佐之男命の行動に多くの矛盾が有る
 ☆天照大御神の弟ではなく、ずっと原初の神と見る必要がある

 *須佐之男命の後裔とされる出雲国の祖神大国主命

 *別名大穴牟遅神となっている
 *大穴持神なら、天照大御神よりも古い神である

 ☆火山の神格化、大穴持神⇒大国主神

 *稲作の神であることが明らかな天照大御神より古い神である

 ☆『古事記』の編者(作者)

 *葦原中国=出雲が、高天原に服従する成行きの必然性を物語るものとし

 *大国主神に先立つ出雲の祖神須佐之男命は

 *天照大御神の弟であっとという逆立ちの系譜を編み出し

 *古層に属する出雲神話を、新しい地層の高天原神話に挟みこむ構成で

 *両者の統一を図ったものと考えられる

 *須佐之男命の高天原追放と、八俣の大蛇退治のあいだに挟まれた

 *前後に全く関係のない五穀の起原を語る神話は

 *どこか別のところから持って来て強引に嵌め込んだ痕跡が歴然だ
 ☆天武天皇と稗田阿礼

 *大和朝廷には、伝わるはずのない出雲系の神話や歌謡

 * 一体どうして自分のものにすることができたのだろう
 *答えは『延喜式』の記述によって知ることができる

                       (敬称略)

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⛳出典、『「古事記」の真実』

 

 

                         古代の式場

「原始時代の劇は葬式」「古事記は喜劇」「大穴持神=大国主命」

(ネットより画像引用)