🌸唯識（ゆいしき）思想
☆あらゆる事象の存在を
☆心のはたらきで説明する
⛳三蔵法師から教義を伝えられた道昭
☆南都六宗のなかで最も古く、最も栄えたのが法相宗
＊興福寺と薬師寺を本山として今日まで続いている
☆法相宗のルーツ
＊『西遊記』の三蔵法師のモデル中国唐代の僧・玄奘
＊玄奘は、教えに疑念を抱くようになった
＊インドにおもむいて教義の原典に直接あたる
＊玄奘、インドで１０年以上唯識思想を学んだ
☆法相宗は唐の僧・玄奘によって開かれた
＊遣唐使船で入唐した道昭直接玄奘から学んだ
＊道昭は、日本に帰国後、法興寺を中心に教えを広めた
⛳心は表層意識でなく深層意識でとらえる
☆法相宗は別名「唯識宗」といわれ唯識思想が基本
☆唯識思想は難解な教えだが簡単に説明すると
＊外界は存在せず、ただ（唯）存識（心）だけが存在するとする
＊この世のあらゆる現象は心のあり方によって起こるとする
☆従来の仏教では、心をとらえるのは表層意識
＊意識の「六識（見る・聴く等）」だと考えていた
☆唯識思想では、六識に
＊末那識（自我意識）と阿頼耶識（根本知）の二つの深層意識を加えた
＊「人識」で心をとらえると考えた
☆末那識が迷いの根源となるとした
＊人が自己の破減に陥る誤つた認識をしてしまうのは
＊この末那識のはたらきによるとした
☆阿頼耶識とは、経験などを潜在的に保有する大きな心のこと
＊その人のさまざまな知識や経験、認識をおさめる蔵
＊根本であるところから「根本識」ともいわれる
☆唯識思想を理解し
＊自我意識にとらわれることなく
＊修行によってもう一段深いところにある意識にまで到達する
＊自我意識を無にして悟りを得る
☆唯識思想を根幹とするのが法相宗の教え
（敬称略）
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⛳出典、『比べてわかる！日本の仏教宗派』
「唯識思想」「八識」「法相宗」
（『比べてわかる！日本の仏教宗派』記事より画像引用）