「識宇率」「家族形態の変遷」「起源的核家族」 | けいきちゃんのブログ

🌸国家の行く末を決める「識字率」(1)

 

 ☆トッドの家族理論はこうしてつくられた

トッドの家族四類型は、過去の研究に大きく依拠しいる

 ☆私たちは、人類はもともと大家族集団から始まり

 *「核家族に変化して今に至った」の図式をなんとなく教えられていた
 ☆トツドは、この三分類を借用して比較検討を重ねた

 *イングランドとフランスの核家族の違いの相続法の違いに着目した

 *フランスの家族には「平等主義核家族」と名付けた

 *イグランドの核家族は区別して「絶対核家族」と名与えた

 ☆幹家族は「直系家族」、族長家族は「外婚制共同体家族」と名を替えた

 *「トッドの四家族類型」がここに完成した

🌸古い様式は辺境に保存されている

政治の中心部から離れた地に残る古い言葉
 ☆トッドの「四家族類型分布地図」を見ると、ユーラシア大陸では

 *大陸の中央部に外婚制共同体家族が大きく陣取っている

 *大陸の周縁部に押しやられる形で

 *直系家族や核家族(絶対核家族、平等主義核家族)が分布している

 ☆トッドは、作成した分布地図、言語学者に見せた

 ☆言語地理学の学説、周縁地域保守性の原則と同じだった
 *言葉の古い形態が、政治や文化の中心部から

 *遠く離れた周縁部に残っているという考え方

 *言語地理学の世界では既知のものだった


イデオロギー分布の源は家族の存在
 ☆諸家族構造の配置が示す地理的な一貫性の欠如

 *それ自体もひとつの重要な結論です

 ☆家族システムとは、情緒的なもので、理性の産物ではない
 *イデオロギー分布の源には、家族の存在があった

 ☆地球におけるイデオロギーの歴史

 *人類学的な条件を基底にしながらも

 *偶然が介入することによって生まれた

 *目的を持たない運動なのだ
 ☆家族システムの一貫性を欠いているように見える分布

 *偶然の産物で、理性によって生み出されたものではない

 ☆トッドは「起源的核家族」という概念に至る
 *起源的核家族が、父方居住、母方居住、双方居住

 *統合的核家族、 一時的同居を伴う核家族などのバージョンを経た後

 *農耕や定住などさまざまな要因の影響で

 *「絶対核家族」「平等主義核家族」「直系家族」「共同体家族」の

 *四つの形態に分化していった

家族の形態が分化する時点
 ☆六万年前に人類がアフリカから世界中に広がっていったとき

 *人類の食糧調達方法は狩猟と採集でした

 *木の実、魚、鳥、動物、ある場所でそれらを採り終えたら

 *次の新しい場所へ移動する旅暮らしです

 *この身軽な「移動」に最適なのは、 一対の男女、
 *もしくは一対の男女とその子、という小さな単位です
 ☆爺ちゃん婆ちゃんを含む三代の移動はやや困難

 ☆二つの方法が考えられる
 ☆方法①夫婦は、最初の夫側ないしは妻側の親と同居

 *自分たちに子どもができると独立する
 *最後の子どもは、老いた父母の面倒をみるため残る

 *末子相続の原形です
 ☆方法②核家族どうしで小集団をつくる

 *小集団内で相互扶助をしながら、移動もしくは定住を選択する
 ☆方法①➁の段階くらいまでの家族形態が「起源的核家族」

 *起源的的核家族はあちこち移動を繰り返しながら

 *大陸のはてにたどりつき、その先の島嶼部まで漕ぎ出す

 *そのあたりが打ち止めの居住地となります
 ☆起源的核家族の名残りは

 *今も東南アジアの島嶼部などで見ることができる

 ☆起源的核家族が、形態に分化する時点は、地域によってさまざま

 *「絶対核家族」「平等主義核家族」「直系家族」「共同体家族」へ

                       (敬称略)

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「識宇率」「家族形態の変遷」「起源的核家族」

(『読み解く世界史の深層』記事より画像引用)