「トラウマ体験」「PSTD」「記憶の書き換え」(最終回) | けいきちゃんのブログ

🌸すべての記憶は「偽物」である(2)(最終回)

   

 (2回購入した本⇔読者の理解不足結果より)

 

『要旨』

 ☆トラウマとPTSDのやっかいな関係

 *トラウマ的出来事に遭遇したひとがPTSDになるのではなく

 *トラウマ体験をもちやすいタイプの人がいるのだ

 ☆トラウマ体験をしやすい性格は、神経症傾向が高い「悲観的」なタイプ

 ☆無意識のうちに記憶を書き換えているケース多い

 ☆脳にハードデイスクが埋め込まれているのではない

 *刺激を受けたとき、そのつど記憶が新たに想起される再構成される

 *記憶はある種の「流れ」であり、思い出すたびに書き換えられている

 ☆記憶は、原理的には、ニューロン間の

 *「つながりやすさ」と「つながりにくさ」の組み合わせでしかない

 ☆心によい影響を与えた経験に比べ、悪影響のあった経験の記憶
 *時間を経ても著しく安定し
「トラウマ優位効果」と呼ばれる

 ☆記憶の抑圧や解離がPTSDの原因なのだ

 

 

「トラウマ体験」「PSTD」「記憶の書き換え」

(ネットより画像引用)

 

トラウマとPTSDのやっかいな関係
 ☆私たちは、常に因果関係を探している

 *これは脳の「基本設計」で、なにか悪いことが起きると

 *原因があるはずだと(無意識に)考える

 ☆リベラルな社会では子どもへの暴力が忌避され

 *幼児がひどく怯えたり、性的なことに関心を示すと

 *虐待が疑われるようになった

 ☆性的虐待を受けた子どもたちを調べた結果

 *33%に恐怖心があり、53%にPTSDの一般的な症状

 *28%に不適切な性行動が見られた

 *3分の1の子どもには、なんの症状もなかった

 *心に傷を負つたあとの過程はひとつではないと研究者述べている
 ☆「辛い体験の記憶が心理的な症状を生み出す」という因果論

 *ほんとうに正しいのか疑問もある

 ☆PTSDも同様に、単純な因果関係では理解できない

 *トラウマ的出来事に遭遇したひとがPTSDになるのではなく

 *トラウマ体験をもちやすいタイプの人がいるのだ
 *このひとたちは子ども時代も大人になってからも

 *トラウマ体験をする確率が高く、PTSDになりやすい

 

トラウマ体験をしやすいパーソナリティとは

 ☆外向性が高いと、強い刺激を求めてリスク行動をとりやすい

 ☆神経症傾向が高い「悲観的」なタイプ

 *出来事をネガティブに解釈するので」

 *辛い思いを感じやすいひとが、トラウマを体験しやすい

 ☆近年の心理学では、レジリエンス(反発力)が注目されている

 *がんのサバイバーがその典型だ

 *ストレスに強くなったりする場合がある

 ☆行動遺伝学は、人生のあらゆるところに遺伝の長い影が落ちている

 *生得的にトラウマになりやすいひとと、なりにくいひとがいる

 ☆無意識のうちに記憶を書き換えているケース多い
 *「このトラウマは偽物だ」ということではない

 *「すべての記憶は偽物」なのだ

 ☆脳にハードデイスクが埋め込まれているのではない

 *刺激を受けたとき、そのつど記憶が新たに想起される再構成される

 *記憶はある種の「流れ」であり、思い出すたびに書き換えられている


人類がトラウマから解放される日
 ☆ヒトにかぎらず、多くの生き物が記憶をもっている

 *それが生存と生殖にきわめて有利だからだ

 *記憶をもたないライバルより多くの子孫をつくることができた
 ☆記憶は進化してきた.
 *進化論的な観点からは、強いストレスによって記憶

 *「抑圧(なにが起きたのかまったく覚えていない)」されたり

 *「解離(体験が断片化され他人事のように感じる)」する

 *生命の危機に直結する体験を覚えていなければ

 *次に同じ事態に遭遇したときに的確に対処できないだろう

 *こうした″バグ″は、自然淘汰で消失していくのだ

 ☆心によい影響を与えた経験に比べ、悪影響のあった経験の記憶
 *時間を経ても著しく安定し
「トラウマ優位効果」と呼ばれる

 ☆記憶の抑圧や解離がPTSDの原因なのだ
 *潜在的なトラウマ体験をしたとしても

 *その対処法は個人のパーソナリティによって異なる

 *明晰な記憶に苛まれるひとがいる一方

 *はっきり覚えていないか、記憶を負担に感じないひともいる
 ☆記憶は他者の体験と簡単に融合する

 *他者のより印象の強い経験が自分の記憶に取り込まれて

 *トラウマ体験になってしまうことがある

記憶とはなんだろうか

 ☆脳には1280億のニューロンがある

 ☆脳は「二ューロンの活動から生じる複雑系の動的ネットワーク」で

 *記憶を保存しておくハードデイスクやメモリはどこにもない
 ☆記憶は、原理的には、ニューロン間の

 *「つながりやすさ」と「つながりにくさ」の組み合わせでしかない

 *脳にはこれ以外の機能はないのだから

 *こうしてつくられるネットワークのある状態が

 *特定の記憶を意識させると考えるほかはない

 ☆記憶は特定の刺激で、その都度、脳のネットワーク内で再構成される 

 *存在するのはニューロンの痕跡だけだから

 *記憶が生成される瞬間に、それを生理学的に阻害すると

 *ふたたびその記憶をつくりだすことができなくなる

 ☆将来的に、記憶を自由に書き換えることができるようになるかも

 *そうなれば、もはやトラウマに苦しむこともなくなるだろう

 *「わたし」とはいったい何者になるのだろうか

                       (敬称略)
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