戦争と平和の思ったより単純でない関係 | 下関在住の素人バイオリン弾きのブログ

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戦争より、平和の方がいい。誰でもそう思うはずだ。

 

そして、「平和を拡げれば拡げるほど、世界は平和になる」と考える。

 

私も、もう46歳になるが、今までそう考えてきた。

 

しかし、ふと、「そう単純なものではないかもしれない」と思ったのだ。

 

というのは、中国大陸の内戦が、周辺国家の平和の原因になるのではないかと、ふと思いついたのだ。

 

世界には、専制主義的風土である地域と、多元的・自由主義的風土である地域がある。

 

専制主義的風土である地域は、主なものは、中国大陸・ロシア・インド・アラブ地方だ。

 

多元的・自由主義的風土である地域は、たとえば、日本、ヨーロッパ、アメリカあたりだろう。

 

専制主義的風土である地域では、人々はアナーキー(無政府的・粗野)だ。

 

そういう人たちをまとめるために、強力な権力が必要だ。

 

そして、国内でそのように強力な権力を日常的に振るっていると、勢い、対外的にも、権力的に振る舞うようになる。

 

そして、侵略的拡大行動をとるようになる。

 

その国が平和だと、その粗野な力・侵略的力が外に向く。

 

これに対して、その国が内戦をしていると、その力が内部で相克し合っていて、外に出てこない。

 

したがって、周辺の国は、独立を保てるし、平和に暮らせる。

 

以上のような事情で、専制的国家内部の内戦又は専制国家同士の戦争は、周辺国家に平和をもたらすのではないか。

 

つまり、戦争が平和をもたらすこともあるのではないか。

 

そう考えると、中国大陸の平和と発展は、日本にとって危険だと感じる。

 

中国大陸が内戦に陥っている間は、独立を保っていたチベットとウイグルは、内戦が終結するや、中国共産党・中華人民共和国に侵略され、支配下に置かれている。

 

専制的国家の周辺は、繰り返し膨張し、収縮する専制的国家に呑みこまれては、吐き出され、不安定な状態に置かれてきた。

 

日本は一度も中国の王朝の支配下に入らなかったのは、奇跡的である。

 

しかし、これだけ科学が発達した現代において、中国大陸にある国が日本に侵略的行動をとった場合、日本が独立を維持するのは、容易なことではない。

 

今さらではあるが、今後は、中国大陸にある国の平和と発展が、日本を含め、周辺国家の災いとなりうることを頭に入れて、行動する必要があるだろう。

 

もちろん、近くの国で内戦があるのは、その戦火が飛び火する可能性を考えると、日本にとって危険なことだ。

 

しかし、その国が平和であることの危険とどっちが大きいか、今の私には断定できない。