きょうだい児は「子どもを持つことに不安を感じている」生まれてくる子どもに、障がいが出るのではないか。遺伝してしまったらどうしよう、と考えてしまう。好きな人ができても、なかなか障がいのある家族がいることを話せない。どんなことでも受け入れてくれる人が欲しい。おはです #おは戦60501🌊st
— とく@きょうだい児の葛藤から人生を学ぶ (@toku_siblings) April 30, 2024
きょうだい児とは、障がいのある兄弟姉妹をもつ子のことです。
自分が生まれた時、もしくは障がいのある弟や妹が生まれた時から、きょうだい児としての生活が始まります。
前回の記事は、こちらです。
きょうだい児は、子どもを持つことに不安を感じていることが多いです。
その理由は、以下のことが挙げられます。
・生まれてくる子どもに、障がいが出てくるのではないか
・わたしのせいで、遺伝してしまったらどうしよう
・障がいのある子どもが生まれてきてしまったら、受け入れられないかもしれない
・いろんな人に迷惑がかかってしまうかもしれない
・どうやって、彼(彼女)に伝えたらいいだろう
・親みたいに苦労したくない
障がいの分類によって、”遺伝する可能性があるもの” と ”そうでないもの”があります。
遺伝要素なし、原因不明、など、遺伝が起こらない障がいもありますが、実際のところはわかりません。
そのため、自分自身が原因となって、子どもに万が一のことがあったらどうしようと不安な気持ちに襲われてしまうのです。
一番困るのは、「好きな人ができた時に、どのタイミングで伝えるのか」ということです。
お互いの仲が深まるほど、それぞれの家族の話など深い話しをしていくようになります。
親との関係、兄妹との関係、仕事について、将来について、、、話は尽きません。
しかし、障がいのある兄弟姉妹の話しをする時には、躊躇してしまいます。
・障がいのある兄弟姉妹がいるって言ったら、嫌われるかも
・相手の家族が受け入れてくれないかも
・子どもができないじゃんって言われるかも
・老後のことも考えないといけないって言われるかも
実際は、話しをしてみないとわからないことですが、かもかもを考えすぎて「受け入れてもらえるのだろうか」ということで、頭がいっぱいになります。
そんなことを思いながら話しをするので、兄弟姉妹については、あまり深い話しをせずに終わることもしばしばです。
本当は、早い段階で話しをした方が良いとわかっているのです。それでも、話すことができません。
そして必ず「今日も言えなかった。。。」と一人で落ち込んでしまいます。
・どんな顔で話しをしたらいいんだろう
・子どもが欲しいって言われたタイミングがいいのかな
・受け入れてもらえなかったら悲しい
言っても言わなくても、悲しい気持ちになってしまいます。
自分の人生なんだから、自分で決めたらいいじゃないか、そう思う方もいるでしょう。
それでも、いろいろなことを考えてしまうのが、きょうだい児の特徴です。
『人生の伴侶を見つける』
普通の家庭に育っていたら、簡単にできることなのかもしれないです。
きょうだい児は、このようなことから、結婚をしないという選択をする人もいます。
しかし、結婚をして、子どもを育てているきょうだい児がいることも事実です。
きょうだい児が、子どもを持つことについて不安を感じ、苦労することが多いです。
その一方で、だからこそ、自分の人生にじっくりと向き合うことができると考えています。
<障がいのことを受け入れてくれる相手>
結婚したら必ず子どもを授かることが決められているわけでありません。
子どもがいなくても、人生を共に歩みたいと受け入れてくれる人がいます。
そして、万が一、子どもに障がいがあったとしても、一緒に育てていけば大丈夫と言ってくれる人がいます。
そのような温かい気持ちを持っている人と巡り会うことができます。
<辛かった気持ちを受け止めてくれる>
きょうだい児は、自分の気持ちを表さずに大人になっていることが多いです。
誰に話しをしたらいいのかわからない時に、話しを聞いてくれる人がいることはとても心強いです。
自分たちを選んで生まれてきてくれた子どもへ感謝ができるようになります。
<あなたのことが一番>
何があっても、守ってくれる味方になります。
障がいのある家族がいることも、一緒に説明してくれたり、子どもに万が一があるかもしれないことも一緒に考えてくれます。
一人で抱えなくていいと教えてくれます。
苦労が多い分、相手を見る力が人一倍しっかりしており、自分の人生をきちんと歩むことができるようになります。
もしかしたらそうじゃなかった・・・と思うこともででくることもあるかもしれませんが、それも合わせて、素敵な家庭を築くことができるのがきょうだい児ならではではないでしょうか。
もしも、遺伝性の障がいである可能性があるのであれば、今は遺伝子検査を受けられる病院も増えてきました。
できる限りのリスクを少なくして、納得した上で、子どもを授かるかどうか決めることもできます。
人とは違う経験をしているからこそ、生まれてくる子どもにも、伝えられることが多くありますね。
不安を不安のままにせず、昇華できるような社会を作ることもきょうだい児にできることです。
次回に続きます。