こんにちは。
とくちゃんです。
前回の記事はこちら。
児童館では、驚くことがたくさんあり、自分の意思を思うように伝えることができなくなっていきました。
そんな私でしたが、自宅では、その反動を消化するように、好きなことを好き放題やっていました。
おやつが食べたい時には、大好物のおやつをおねだりする。
買い物に行ったら、スーパーを走りまわっている。
そして、買い物かごにお菓子を入れてもらうまで、お菓子コーナーから離れない。
何かやってと頼まれても、いーやーだーと逃げ回る。
あれもやりたい、これもやりたいという割には、すぐに飽きて、放置していました。
シャボン玉で遊びたい!と思って、準備してもらって1回やったら、もうやらないって。
カレーが食べたい!と言って作ってもらったのに、ハンバーグ食べたい!と言ってみたり。
『お嬢様の言うこと聞かないと怖いもんなー』
と両親から言われていました。
特に何を言っても、怒られることはなく、好きなことを好きなだけ楽しんでいました。
たまに、姉が怒られている姿を見た時に、同じことをしないように、気をつけていました。
”なるほど。歯磨きしないと怒られるのか。”
怒られたくないから、適当だけれども、歯磨きしてみる。
『あら、よくできたねー。じゃあ仕上げ磨きしよっか。』
と、母親から褒められる。姉は、怖い顔で睨みつけている。
こんなことが、日常的にありました。
そう、姉のやり方を見て、怒られない方法を学ぶようになっていたのです。
これは、末っ子の特権なんでしょうね。
一番小さい子は、何をしても大丈夫なんだなと学んだ時間でした。
そんな末っ子特権を思う存分に使っていたわたしでしたが、唯一怒られたことがありました。
それは、兄に関することでです。
9歳離れている兄は、筋ジストロフィーの難病であり、わたしが生まれた時から、養護施設に入っていましたが、週末には、自宅に帰ってくるという生活をしていました。
何気なくやったこと、だけれども、それは、大変なことなのでした。