こんにちは。
とくちゃんです。
前回の記事です。
兄との関わり方で初めて親に怒られてしまったわたし。
兄は、デュシェンヌ型筋ジストロフィーといわれる難病の障がいがあります。
少しずつ、歩けなくなったり。自力で座れなくなったり。
今までできていたことが、少しずつ、できなくなってしまう、筋ジストロフィーの中で最も重い障がいです。
基本的には、養護施設での生活を送っていた兄でしたが、週末には自宅に帰ってきて、わたし達家族と一緒に過ごしていました。
この時の兄はすでに、一人で立ち上がったり、ゆっくり座ったりすることが難しくなっていました。
寝転がる時には、横になりたい方向に体を揺らしていました。
起き上がる時には、介助が必要です。
自宅に来ると、親に抱き抱えられて、ポジショニングし、いつも指定席の座椅子に座っています。
座椅子に座ると、ちょうど、わたしと同じくらいか、少し低めの位置に顔がきます。
一人で歩けないこと以外は何でもできます。
だから、一緒にテレビゲームをしたり、カルタで遊んだりしていました。
そんなある土曜日。
いつもはお仕事の両親もお休みでした。
わたしは、いつものように兄とガードゲームをして遊んでいました。
お互いに勝ったり負けたり、『強いなー』と言いながら遊んでいました。
1時間くらい遊んだ後に、兄が『ちょっと疲れたから横になる』と言いました。
「押してあげたらいいのかな?」
そう思って、特に何も考えずに、両手で兄の肩を押しました。
【ゴロン。ゴツッ!!】
兄は、勢いよく倒れ、床に頭を打ってしまいました。
いつもと違う音に気がついた母親。
痛ててて、と痛がっている兄。
明らかに、普段と違う体勢になっていることが一目でわかりました。
『何してるの!! お兄ちゃんに、痛い思いさせちゃダメ!』
ものすごい勢いで、大きな声で、母親に言われました。
普段は温厚な母親でしたが、この時ばかりは違いました。
そのあとは、ビックリして、泣いて、こたつに潜り込んで過ごしました。
【お兄ちゃんが一番、ダメなことはやっちゃダメ。変なことはしない。我慢する。】
それ以降、悪いことはしなくなったので、怒られることはなくなりましたが、
小さなわたしの心に、深く刻まれた出来事でした。
さて、児童館と家での違いはあるものの、言葉で表現することができないので、
不可解なこととして、児童館でも行動に出てしまうものです。