讃岐の歴史名所探訪の旅(4)~父母ヶ浜~ | 凝り性 勝之進のこだわり日記

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続いては「父母ヶ浜」に参りましょう。

読み方は「ちちははがはま」ではありません。
「ちちぶがはま」と読みます。

ここも、天空の鳥居と同様に、
2017年頃からインスタで有名になり、
観光地化した場所です。

まずは、写真をご覧いただきましょう。
何の変哲もない海岸に見えますが、
写真のように、砂浜のあちこちに
水たまりができていて、
 
水たまりの向こう側に立ったモデルを
水たまりの手前から撮影すると、
水面に映って、上下、鏡のような
写真が撮れるというのです。
 
勝之進が行った時は、ご覧の通り、
かなり曇っていて、夕暮れでもなかったため、
あまりうまく撮れませんでした。
 
良く撮れた写真が見たい方は
「父母ヶ浜」で画像検索すると、
大量に出てきますので、そちらをどうぞ。

ちなみに、鏡の写真の「本場」とされる
ボリビア・ウユニ塩湖の写真はこちらです。
(他サイトからお借りしました)
 
ウユニ塩湖は、
地上3700mもの高地にあり、
南北100キロ、東西250キロ、
高低差50センチという、超巨大で、
かつ、超まっ平らな塩の湖です。
スケールが全く違いますね。
 
では、父母ヶ浜では、どうして
鏡のような写真が撮れるのでしょうか。
なぜ、他の海岸ではだめなのでしょうか?
 
その答えは、この浜が、以下の
5つの特徴を持っているからです。

①超遠浅の砂浜海岸
②干潮の差が大きい
③干潮時に沿岸砂州の陸側に
 水たまりができる地形である。

④海岸線が太陽が沈む西に向いている
⑤余計な建物やゴミがなく、
写真に写り込まない

この中でレアな条件が、①「超遠浅」と
③「沿岸砂州」という地形です。
 
①は高屋神社から撮った写真を見ると解ります。
コの字にへこんだところが父母ヶ浜ですが、
海の色で、かなり遠浅であることが
分かりますよね。
 
③の沿岸砂州は、天橋立のようなもの
と思って頂ければ良いと思います。
 
海岸から少し沖のほうに、海岸線に平行に
砂が溜まって盛り上がっている地形を
「沿岸砂州」と言います。
 
この砂州があると、満潮時に水が入り、
干潮時に水たまりができやすいのです。
手前からみると、こんな感じです。
 
さらに手前から見ると、こんな感じです。
うっすら伊吹島も見えていますね。
 
砂浜は結構広く、混雑した感じは
ないのですが、観光客がちらばって、
思い思いに写真を撮っていますので、
どうしても他人が写り込んでしまいます。

なので、自分が沖の方に行かないと
なかなか満足のいく写真は撮れません。

勝之進はダイビング時にフィンを
つけるためのビニール靴を持って行ったので、
かなり沖の方まで行けました。
これは正解でした。

上の写真は、なんとか人が写らないように
動き回って撮ったのですが、逆に、
少し寂しい写真になってしまいました。。。

むしろ、一番良く撮れたのは
足元の「砂紋」でした。
花崗岩質の砂だからでしょうか、
結構、硬いのが印象的でした。
 
あと、海岸近くの店で飲んだ
ドリンクの写真も上げておきます。
夏は雰囲気良さそうですね。。。


最後に、父母ヶ浜の名前の由来を
書いておきます。

その昔、行方が分からなくなった息子を
探す旅に出ていた夫婦が、この辺りの
峠の地蔵堂で野宿していたところ、夜中に
賊に襲われ、切りつけられてしまいます。

ところが、翌朝、起きてみると、
自分達は無事で、隣に石の地蔵の首が
落ちていました。

そしてなんと、賊は、探していた息子で、
地蔵は、身代わりになって息子を罪から
救ってくれたのでした。

この言い伝えにより、この峠は
父母峠(ちちぶとうげ)と呼ばれ、
近くに地蔵寺が作られました。
(高屋神社からの遠景にも映っています)

ここは、その近くにある浜なので
父母ヶ浜となった、とのことです。

以上で、ウユニ塩湖とはだいぶ違った
父母ヶ浜の話しでした。
 
   2018日本の夕陽百選の第一位だそうです。。。勝之進