讃岐の歴史名所探訪の旅(3)~天空の鳥居~ | 凝り性 勝之進のこだわり日記

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★Livin' On A Prayer★Once upon a time Not so long ago・・・ 
 

次なる名所は、観音寺市にある
高屋神社(たかやじんじゃ)です。

ここには、「天空の鳥居」と呼ばれる
鳥居があります。こちらです。

なかなかの絶景です。



鳥居の向こうは、急激に落ち込んだ

地形になっていますので、遮るものがなく、

観音寺市を一望できます。

2017年頃からインスタで話題となり、
2018年6月に発表された

四国八十八景で第69番の景観に選出されて、

急速に人気が出ました。

高屋神社の歴史は古く、平安時代(927年)に

編纂された「延喜式(えんぎしき)」という書物に、

当神社があったことが記録されています。

この書物は法制度を記した書物なのですが、

9巻と10巻に、全国2861社の神社を

記載した「神名帳(じんみょうちょう)」

なる章があり、そこに名前がある神社は

「延喜式内社」と呼ばれています。

従って、高屋神社は、延喜式内社です。
なかなか古いじゃないですか。

ご祭神は
◆邇々杵命(ににぎのみこと

:天照大御神の孫)
 

◆咲夜比女命 (このはなさくやひめ

:邇々杵命の妻)
 

◆保食命(うけもちのかみ

:食物の女神)の3柱です。

社殿は、当初は山頂にあったそうですが、
1600年頃に山の中腹に移された後、
1760年頃に山の麓の下宮まで降ろされました。


きっと、山頂まで行くのが、

あまりにも大変だったのでしょう。

ところが、江戸時代末期、

幕末の動乱がそろそろ始まる1831年に、
地元民は、再度、山頂に本宮を造営し、

神様を「元の場所」に戻しました。

由緒によると、「祟りを恐れて」

という理由だそうですが、当時の人々が

何を恐れたのかは不明です。
台風とか地震かもしれませんね。

そして、人々は、再び標高404mの

稲積山山頂に戻った本宮に向け、
下宮から登る約1.8キロの道を作り、
最後の270段の階段を含めた

参道を整備したのです。

それが、今のこの景色です。


 

こうした経緯により、天空の鳥居の扁額は、

下から登って来る参拝客に向かって

掲げられています。

 

下の写真をよく見ると、確かに、

延喜式内社と書いてありますね。

建立は2009年1月です。

 

そして、同じ2009年、麓から

約6kmの林道が神社脇まで開通し、
駐車場から徒歩約150mで、鳥居まで

行けるようになりました。

しかし、この林道は極めて道幅が細く、

車が行きかうのが難しい道でした。

 

上りと下りの随所でお見合いとなって

渋滞が発生するため、今では、

土日はマイカーでは登れず、麓から

シャトルバスを利用するしかない状態です。

◆勝之進は、以上の情報を事前に仕入れ、

まず、土日を避けて金曜日に行く日程を組み、
山裾にある「いろはタクシー」に乗り換えて

登ることにしました。

自分のレンタカーは、レボーグかアウトバック
であることは判っていたので、この狭さの

道を行くのは嫌だったのと、


実際に脱輪車が多く、事故ってみんなに

迷惑をかけた事例もあるとの情報もあって、

大事をとったというわけです。

◆というわけで、

いろはタクシーに乗り変えたところ、

その瞬間から、送迎してくれたおじさんの

マシンガントークが始まり、山頂まで、

怒涛のガイドが披露されました。

勝之進は、ちょっと引き気味でしたが、

家内はちゃんと話を聞いてあげていて、

偉いなと思いました。

◆さて、今回も前置きが長くなりましたが、

ここからは写真を貼っていきます。

一番よく撮れたのがこちらです。


◆実は、手前の階段で

アジア系のカップルが三脚を据え、

長々と撮影会をしていたため、

なかなか、無人の写真が撮れず、

けっこう不満でした。

鳥居はみんなのものなのにね。

でも、タクシーのおじさんによれば

土日の混雑は、こんなもんじゃないそうで、
無人の写真が撮れただけでも

ありがたいと思わないといけないようです。

◆この写真も、遠近感が良くでていて

うまく撮れました。

ちょっと霞んでいますけどね。。。

 

◆あともう一枚、石碑のアップです。

堂々とした、いい字です。



◆下の写真は、鳥居の脇にあった

御朱印の自動販売機です。

パンの自動販売機の要領で

下にペロンと出てきます。

日付は自分で書かないといけません。

 

◆最後は本宮を正面から。

注連縄が立派です。


◆以上、香川が誇るインスタ映えスポット、
天空の鳥居でした。

 

はるばる来た甲斐がありました。

素晴らしい景色でした。
 

     とにかく、雨が降らなくて良かったです。。。勝之進

 

(続く)