唐津から雲仙温泉へ向かう熱い旅(8)~旅亭「半水盧」の贅沢~ | 凝り性 勝之進のこだわり日記

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★Livin' On A Prayer★Once upon a time Not so long ago・・・ 
 

次はいよいよ、タイトルにある目的地

雲仙温泉に向かいます。

雲仙温泉は、島原半島のど真ん中に聳える
雲仙普賢岳(1359m)の西側中腹に

あります。

雲仙普賢岳と言えば、31年前の

1991年に起きた約200年ぶりの

大噴火が思い出されます。

特に、同年6月には、山の東側の

水無川沿いに大規模な火砕流が発生し、

いわゆる「定点」周辺にいた報道陣を含め、

43人もの犠牲者が出た痛ましい

記録が残っています。

災害発生30年目に当たる2021年には、
NHKやNNNがこの災害を取り上げ、
報道陣は何故避難しなかったのかを
掘り下げました。

中でも「地元の消防団の若者は、

避難しようとしない報道陣に、

避難を促そうとして亡くなったんだぞ」
という重い言葉も残っており、

今後の教訓として、生かして

いかなくてはなりません。

勝之進も、その番組を見ましたが、
普賢岳が近づいてくるにつれ

被災者に手を合わせる

気持ちになりました。

さて、宿泊先は雲仙温泉

「旅亭 半水盧(はんずいりょ)」
という高級旅館です。

宿の名前は、中国の古典が由来で、
「揚子江の水をひとり占めせず、
半分ずつ分かち合って使う気持ち」を
「半水」といい、そこからとった名前

とのことです。

建物は、最初のオーナーが、

100億以上のお金を投入し、

贅を尽くして作り上げたものであり、
竣工はバブル終期の1991年11月、
まさに噴火の直後でありました。

開業は、丁度30年前の1992年で、
2010年にはオーナーが変わっています。

敷地は6000坪と広大で、14室全てが
数寄屋造りの離れとなっており、

それぞれ違う造りという贅沢さです。

勝之進は、その中の「福寿草」という部屋に
泊まりました。

泊まった感想を一言でいえば、
「とにかく贅沢な宿であった」ということです。

これほど広い部屋に泊まったことはありませんし、
これほど人に会わなかった宿もありませんでした。

入口から入ると、建物の2階になっていて、
内階段で降りた1階には計21畳(!)の
座敷があって庭に面しています。

その1階の部屋で夕食をいただくのですが、
まるでお公家さんか、貴族になったような
気分を味わえました。

食事も、一品一品、とても丁寧に
作られており、非常に美味しかったです。
本多光一料理長、ご馳走様でした。

ただ、あまりにも品数と量が多く、
最後の方は、ちょっと苦しかったです。

では、旅館内の写真を上げていきます。


◆玄関。

写真は載せていませんが、

車に反応して扉が開く長屋門も

凄かったです

 

◆離れまで続く緑豊かな小径



◆1階和室。広いです。


 

◆夕食の八寸。

ニンジンが蝶の形になっています。



◆蓮の葉に入った胡麻豆腐。

わさビーズが効いていて美味しい。

 

◆ふぐ刺し。残念ながら

丸一匹は完食できませんでした。

 

◆名物、鯛の塩釜焼き。

ちゃんと鱗の形がついています。

小さな槌で叩いて割ってから

いただきました。

 

◆美味しかったデザートの宇治金時かき氷。

左で睨んでいるのは、オリジナルの

カワセミ君の醤油さし。

 

◆貸切風呂「西の湯」の内風呂

ゆっくり1時間半も貸し切りにできます。

 

◆貸切風呂の露天風呂

白濁していい風情です。

 

仲居さんも、とても親切に

もてなしてくれましたし、

実に行き届いた

良い宿でした

大変お世話になりました。

 

それにしても贅沢でありました。

 

    はるばる来る価値はあります。。。勝之進