鰻対決!三島「桜屋」vs小田原「友栄」 | 凝り性 勝之進のこだわり日記

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★Livin' On A Prayer★Once upon a time Not so long ago・・・ 
 

夏休み中ですが、いつもと同じ時間に
目が覚めてしまうので、朝から
ブログを書いてます。
 
今回の伊豆旅行では、
2つの鰻の名店に立ち寄りましたので、
どっちが美味しかったか、
食レポ対決したいと思います。

◆まず1店目は、三島の桜屋。

こちらは、数年前にも行ったことが
あるのですが、とても美味しかったので、
あらためて行くことにしたものです。

桜屋は「三島、鰻屋」で検索すると、
ほぼ全サイトでランキング1位に
なっており、高評価を維持しています。

創業は安政3年、西暦1856年。
ぺりーが浦賀にやってきたのが1853年、
 
安政の大獄が1858年ですので、
その間の、騒然とした世情の中で
開業されたわけです。

時代の変革期には、新たな事業が
誕生することが多く、桜屋の創業者も、
鰻で一旗あげようと思ったのでしょう。

富士の伏流水でしめた良質な鰻、
甘すぎず、辛すぎずの秘伝のたれ、
 
ウチワで炭火の加減を調節する「焼き」、
その後に「蒸し」を入れる
という工程を経て完成する鰻重は、
「かるみ」があって、ふわふわとした
食感が楽しめます。

鰻重は、御飯と鰻しかないため、
途中で飽きてしまうことがあります。

ご主人は、最後まで美味しく食べてもらうには、
身と味を「軽く」しないといけないと考え、
この調理法にたどりついたのでしょう。

いただいた鰻重はこちら。
IMG_20210810_074514204.jpg
その「かるさ」のおかげで、
重ねた1枚半でも、最後まで飽きずに
ぺろりと食べられます。

タレが甘すぎないのも重要です。
山椒を振りかけながら食べると、
「これはうまい」と笑みがこぼれます。

◆続いて、対戦相手は小田原市風祭
にある「友栄」です。

創業は昭和51年、1976年。
ミシュラン店です。
土曜日に行ったので、大変な混雑でした。、
 
事前に鰻を予約した上で、
11時半に店に行きましたが、、
店に入れたのが1時間45分後の1時15分、
鰻にありつけたのが1時半頃でした。

お昼時の、お腹が空いた状態で
2時間近く待たされるのはきつく、
気が短い人には無理な店です。

店は10時からなので、
一旦10時に店に行って予約し、
12時に食べる、というのも考えられますが、
旅行者にはちょっと厳しいです。

ただ、近くに、かまぼこで有名な鈴廣の
とても大きな店がありますので、
1時間以上、そこで時間をつぶしました。

勝之進も、ぶらぶら見ながら、
かまぼこをいくつか仕入れてきました。

さて鰻の方ですが、こちらはお重を開けると、
鰻の身が厚く立派なのが目を引きます。

それもそのはず。友栄さんは、食材に
貴重な青鰻を使っているのです。

青鰻とは、通常のこげ茶色の鰻とちがって、
背中が深い青色をしている鰻の種類で、
肉が厚く、脂がのって臭みがないのが
特徴の高級魚です。

一説には特産地である岡山県「青江」から
とった名前ともいわれています。

青鰻は、青鰻から生まれるとは限らず、
通常の養殖ウナギの中に5%程度の確率で
青鰻が現れる、というもので大量再生産が
できないため貴重な魚です。
蟹の「極み」に似てますね。

その青鰻の鰻重がこちら。
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横からみた肉厚がわかるでしょうか。
 
鰻の味は、桜屋と同様に「かるい」のですが、
友栄の方が、より厚いため、
鰻の身の中心部分のフワフワ感が半端なく、
軽いを通り越して、とろける感じでした。

タレも桜屋よりもあっさりしており、
全く飽きがこないどころか、
もうなくなっちゃうのと、
最後の鰻を食べるのがもったいない
感じがするほどでした。

御飯と一緒ではなく、鰻だけを食べると
その肉厚のとろける食感が楽しめますので
お勧めしておきます。

というわけで、個人的な鰻対決は
友栄さんに軍配です。美味しかったです。
 
     これでしばらく鰻はいいわ。。。勝之進