いごっそう | 徳富 均のブログ

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自分が書いた小説(三部作)や様々に感じた事などを書いてゆきたいと思います。

 「いごっそう」とは、向こう意気が強く妥協しない、負けず嫌いな土佐人気質のことを言う。これは、土佐の地理的、歴史的背景から生まれたという。土佐は、都からも遠く、太平洋と四国山地で隔絶され、奈良時代からの「遠流(おんる)の地」である。負けん気の強い土佐人気質は、流刑人たちや、関ヶ原の戦いに敗れた後、冷遇された長宗我部氏の遺臣たちによって形成されたとされる。また、土佐は台風の接近、上陸が多く、多発する自然災害を克服するため、自立精神が養われたともいう。

 その「いごっそう」を代表するのが、土佐勤王党を結成した武市瑞山(たけちずいざん)や、自由民権運動を進めた板垣退助である。

 毎年4月の最終日曜日に、高知県の赤岡町で行われる「どろめ祭り」は、大量の日本酒を一気に飲んで、その速さを競い、「いごっそう」ぶりを発揮する、土佐の豪快な祭りという。男性が1升で女性が5合の酒を飲み競う。

 まあ、無理のない程度で「競う」のは結構だと思いますが、体を壊したり、死に至るようでは困ります。しかし、土佐人の「いごっそう」は、どこの地方の人々にも、同じような「負けん気」があると思います。また、何事に対しても、困難にぶつかった時に、逃げているようでは困ります。人生は平たんな道ばかりではありません。山あり、谷あり、場合によっては歩く道すらもない時があるかもしれません。そんな時、自力で道を切り開いてでも前に進まなければならないでしょう。泣き言を言う前に、行動する。行動しても思うようにならない。それでも、前に進んでいる限り、道は開け、一筋の光明が見えるようになるかもしれません。一番いけないのは、苦しいからと言って逃げることです。諦めることです。2月になると、いよいよ東京の私立中学校の受験が始まります。小さな子供たちが、朝の通勤時間に混雑した電車で目的地に向かう。あの姿を見ていると気の毒になり、全員が合格してほしいと思いますが、そこには「競争の原理」が働くので、決して諦めずに目的に向かって頑張って欲しいと思います。