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好きなモノは好き!@ヘタレワーママ言いたい放題blog

吉沢亮さんをこよなく愛しているヘタレワーママです。
好きな特撮やドラマ、本、歴史、日常生活etc,書いています♪
かなり年下な夫と、
ムスメ2人の4人家族で今日も猪突猛進(笑)。

壮大な『失敗』




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十字軍、最終巻です。


読み終えた後の素直な感情を顔文字にすると、

『┐⁠(⁠´⁠д⁠`⁠)⁠┌』でございます。


イヤハヤ、

この時代に産まれなくてヨカッタよホンマに。



ナイフナイフナイフナイフ


これまでのおさらいから。


1097〜1221年頃までの戦いを

十字軍側からカンタンに見ると🔻🔻🔻



第一次:つまり運が良かった。

第二次:逃げ帰った。

第三次:激闘〜からの少年漫画的展開★

第四次:イェルサレム行ってない。

第五次:骨折り損のくたびれ儲け。


ーーーてな感じで、


その中でも癩王ボードワン四世とか、

リチャード獅子心王とか、サラディンとか

数多の『勇者』たちが


聖地イェルサレムを中心に行き来し、戦い、

勝ったり負けたりする。



有り体に言えば『シロクロつかない』。



第五次十字軍の時点で

100年以上ドンパチ炎やってんのに、

事態はますます泥沼化。

つかの間の『休戦期間』はあるにしても。



第五次なんて一応、

戦闘では十字軍が勝つんだけど、

ナイル河の氾濫に遭い振り出しに戻る・・・


『┐⁠(⁠´⁠д⁠`⁠)⁠┌』な顔にもなりますよね。

だから骨折り損のナントヤラなのであります。失礼m(_ _)m



ナイフナイフナイフナイフ


ローマ教皇の思う通りには全くならず、

世の中的にもいつまで十字軍やってんの的な

厭戦気分が漂ってくる。


そうすると現場にいないお偉いさん方は

どうなっていくかというとーーー


ますますイスラムを憎み、


イェルサレムを奪還してくれない

キリスト教徒たちを罵り、

言動がどんどん過激になっていく。


いつの時代もおんなじです。

太平洋戦争末期の日本軍部みたいになる。


だから十字軍たるもの、

イスラム兵を1人でも多く殺して死んで来い、

となる。


それが『宗教界の常識』になっていくという

構図も、

こういう流れを追うとよくわかりました。



そんな世の中で編成されたのが

第六次十字軍雷


総司令官は『玉座に座った最初の近代人』、

フリードリッヒ(フェデリコ)2世まじかるクラウン



奇跡の男



1滴の血も流さずイェルサレム奪還。

そして和平への道を繋げる努力を続ける。

前代未聞(✽ ゚д゚ ✽)気づき



まあ、このときのイスラム側の大将が

話のワカル大人物だったってのも大きいとは

思いますけどもね(^.^;。



イスラム側の大将、アル・カミールは過去に

リチャード獅子心王サラディンとの間で

短い休戦協定が結ばれた頃、


リチャード獅子心王に会い、

互いに好感を持ち、

非公式だけど『騎士に叙任』されたという

経験がある。


この少年の日の思い出も大きかったのでは、

と、私も思いました。



ただ、現場に出ないお偉いさん方は

この『1滴の血も流さず』が気に入らない。


だからフリードリッヒ2世を破門する。

イスラム側に嫌がらせもする。


そのうちにフリードリッヒ2世も

アル・カミールも亡くなる。




そして振り出しに戻るガーン

・・・こればっかりやな(⁠>⁠0⁠<⁠;⁠)。




今度こそ殺し合いをしてこいと編成された

第7次、第8次で、

十字軍を率いたのは『聖王ルイ9世』。


聖王と言っても慈悲深いワケじゃないです。


教皇様を始めお偉いさん方の言いつけに

忠実だった、というだけ。


ルイ9世は第8次十字軍の遠征半ばで病死。

実質、この第8次で終了魂

あとはワヤクチャもやもやもう見てらんなかった。


テンプル騎士団が一番哀れだった。




┐⁠(⁠´⁠д⁠`⁠)⁠┌、、、




結局、ホンマに何やってんねん、という

感想にしかなりませんでしたが、


最前線で戦う兵隊と、

弾の飛んでこない場所でゴチャゴチャ言う

参謀本部との乖離なんかは


現代でも充分

『教訓』として活かすべきだと思いました。



十字軍ってこうやって終わったのね、

ということもわかり、良い勉強になりました。


ありがとう塩野七生さんm(_ _)m。



ナイフナイフナイフナイフ


下三角前回まで


ハイライトは第3次