ここ数ヶ月で読んだ、
唯川恵さんの恋愛小説など🔻🔻
㉔㉕㉖㉗
①ベター・ハーフ
②一瞬でいい
③孤独で優しい夜
④息がとまるほど
唯川さんの本は
20代の頃から時々手にとっていました。
キモいことを言うと、
自分が出来ない『恋愛』の疑似体験を
していたのではないかと思います(^.^;。
例えば不倫。
私はゼッッッタイにやらないけれど、
不倫する男女の心境には興味があったので、
③の『孤独で優しい夜』は終始
『へー(๑•﹏•)』な顔して読んでいたと思う。
アラサーのヒロインが社内でも評判な
イケメンエリートの彼を好きになるんだけど、
『社内恋愛』には尻込みしてしまう。
上手くいかなかったら地獄だもんね
そこへヒロインの親友が、
『彼の気持ちを聞いてきてあげる』
とか何とか言って横入り
・・・お察しのとおり、
いつのまにか親友が彼とくっつき
結婚までしちゃう(⑉⊙ȏ⊙)。
置いてけぼりになったヒロインだが
ひょんなことから(笑)、
彼が本当に好きだったのは自分であり、
親友が彼と自分を騙していたのだと
気づいてーーーー
こーゆーキッカケからの『不倫』は
まあ、理解できなくもないね(´-﹏-`;)。
お定まりの修羅場もわかる。
ただ、はだいぶ『甘い』小説なので、
アラサーヒロインには
『味方』になってくれる年下男子が登場
若干シラケますが、失礼御容赦m(_ _)m
小説なんだから夢があるのはイイですね。
④の『息がとまるほど』は短編集ですが、
男女や女同士の人間関係は
こっちのほうがリアリティがあった。
いつの世も、女の敵はまず女。
さて、
小説的な『甘さ』は出来るだけ排除して、
ひたすら残酷な現実と向き合わせるのが
①の『ベター・ハーフ』と
③の『一瞬でいい』かな。
双方の作品とも、
10年、20年、30年、という年単位の日々に
登場人物たちの人生、愛憎を
世紀末のあの事件やこんな出来事と共に
詰め込んでいる。
あの『一瞬』がなかったら。
誰にでもそんな一瞬がありますね。
『一瞬でいい』は、
それを『人の死』という最も残酷なかたちで
経験してしまった男女3人の物語。
妙齢の男女。
それぞれ背負っているものがあるとしても、
少しニガくて甘酸っぱい『恋愛感情』を
交わすことが許された青春時代。
ーーーしかし、
やがてそんな気持ちを持っていた日々が
信じられないほど、
歳を経るごとに
現実が自分たちを打ちのめしていく様子。
ラストシーンが穏やかな分、
より哀しみは深く、小説の世界に浸れました。
唯川さんの作品では『一瞬でいい』が
今のところ私のマイベストですね。
『ベター・ハーフ』は3回目くらいの再読。
過去に感想も書いてたね🔻🔻
結婚生活も13年めですが、
言われるほど『入れ子の箱』を開ける恐怖は
まだ無い。
夫は変わらず。
人に優しく自分に厳しく、愚痴悪口を言わず。
私もたぶん変わってない。
それは嵐のような出来事がまだ無いから、
かもしれない。
先のことはわからない。
4度目に読む機会があれば、
何を思っているだろうーーー
そんなことを考えつつ、読みました。
ダラダラと書きましたが、
小説世界にどっぷり浸かるのも楽しいですね。
唯川さん、ありがとうございましたm(_ _)m