ドラマ『アメリカに負けなかった男』 | 好きなモノは好き!@ヘタレワーママ言いたい放題blog

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吉沢亮さんをこよなく愛しているヘタレワーママです。
好きな特撮やドラマ、本、歴史、日常生活etc,書いています♪
かなり年下な夫と、
ムスメ2人の4人家族で今日も猪突猛進(笑)。

2/24(月)にTV東京で放映された

『アメリカに負けなかった男
           ~バカヤロー総理  吉田茂~』

を見ました。

1:28頃に映る、男性2人が浜辺でバックハグ(?)
なシーンを覚えておかれますと、
この先の記事が読みやすくなります(笑)。


スーツスーツスーツスーツ

骨太な政治の話、男ばかりの世界&
浪花節的な内容ではありましたが、

個人的には大好物なので
興味深く鑑賞させていただきました恋の矢

スーツスーツスーツスーツ

吉田茂元首相については、

末娘である麻生和子さんが書かれた
『父  吉田茂』(新潮文庫)
拝読して以来、かなりファンになりまして、

関連書籍が出版されたり、
ドラマが放映されるたびに目を止める
のですが、

今回のドラマは特に良かったです。


主演の笑福亭鶴瓶さんが
もう吉田茂そのものにしか見えなかった。

NHKで同様のドラマをやったときは
渡辺謙さんが吉田元首相を演じて
おられましたが、

鶴瓶さんのほうが圧倒的でした。

一見、好々爺に見える静かな佇まい。
しかし、その中に燃える強い気迫。

これぞ吉田茂!という感じです( ̄- ̄)ゞ


また、『吉田学校』の生徒と言われ、
後の高度経済成長を支えることになる
若い政治家たちの群像劇も魅力的でした。


特にツボみずがめ座だったのは、
あの戦後の大混乱期に大蔵大臣になった
池田勇人さん(演:佐々木蔵之介さん)と、

彼を支える若き秘書官・
宮澤喜一さん(演:勝地涼さん)との関係。


占領下の日本、懸命に作成した
国家予算をGHQに通してもらえず、
精神的に追い詰められる池田さん。


占領下の大蔵大臣ほど、
惨めなものはないな・・・


と愚痴るほどの苦しい日々。
遂には大蔵大臣を辞任したいとまで
言い出す。

そんな池田さんを、
若き宮澤さんは黙って車に乗せて外へ
連れ出します。


宮澤君、何処へ行くんだね?


・・・聞かれても無言でハンドルを握る
宮澤さん。

そして誰もいないに到着。

車から降りた宮澤さんは、いきなり
荒波が押し寄せる浜をスーツ姿のまま走り、
波の中へ波!

身投げでもしそうな勢いの宮澤さんに
仰天(゜ロ゜;ノ)ノ した池田さんは
懸命に追いかけ バックハグ  抱き止める!!

抱き止められた宮澤さんは
そこで振り向き、


大臣、ここで存分にお叫びください。
(中略)
カモメ以外、誰も聞いておりません。
ご存分に!


何かにつけて横槍を入れてくるアメリカに
大臣として何か言いたくても、

『占領』されている国の民として
グッと唇を噛んでいた池田さんのことを
慮っての、この行動・・・キラキラキラキラ




萌えた。



勉強不足で私は存じ上げないのですが、
このエピソード、事実なんですかね?


また、
池田さんが吉田茂首相の密命を帯びて
アメリカに飛ぶときも、

宮澤さんは池田さんの好物(かりんとう>笑。
池田さんは酒屋の息子なのに甘党?)
持参したり、

1泊7ドルの安ホテルで
かいがいしく池田さんのお世話をします。

ランニングシャツとステテコ姿で
楊子を咥えたままベッドに大の字になる
池田さんに、


飛行機で行儀が悪いって(白洲次郎に)
言われましたよねェ、大臣?


と嗜める宮澤さん。

勉強不足で私は存じ上げないのですが、
このエピソードは(以下略)。


その他にも、


日本の独立! 吉田先生は、命賭けじゃ。
(池田勇人さんは広島弁)


と呟く池田さんに、


池田先生もでしょ!


と応える宮澤さん。

このエピソードは(以下略。シツコイタラー)。


・・・・・・
池田さんも宮澤さんも
後の内閣総理大臣ですが、

老人としての肖像しか知らない方々の
ガムシャラで
若く青いときが見られるのも
こういったドラマの醍醐味でありますね。

本筋と外れた話で大変すみませんm(_ _)m。

スーツスーツスーツスーツ

そんなアホな目線はさておき、
戦後、何もかもアメリカの占領下に
置かれ、

カネもチカラも自尊心も失いかけた
日本人のために、

文字通り命を賭けた吉田茂さんや
政治家のみなさんの心意気を
目の当たりにして胸アツになりました。

生田斗真さん演じる白洲次郎さんも
カッコ良かったなーラブラブラブラブ


この方々がいたからこその、今の日本。

ふと思い出す歌があります。


マッチ擦る つかのま海に霧ふかし
身捨つるほどの祖国はありや
(寺山修司)


・・・改めて考えさせられることが多い
良いドラマでした。

ありがとうTV東京!