10年前の今日。
新潟市内の自宅を震度5の地震が襲った・・・
呑気に晩酌の準備に取り掛かり、酒のつまみを作っていた時だ。
慌てて駐車場の車に避難したが、その後に襲った余震も大きく
「誰かが車を押してるんじゃないか???」と思うぐらい揺れた。
4階の自宅に戻ってテレビをつけてみると、震源は新潟中越、震度7
事態は予想を遥かに超えていた・・・
30歳になった年、区切りで実家に戻ろうかと考えていた私が、もう一年
新潟にお世話になることとなったきっかけの中越地震が起こった日である。
新潟市内はほとんど被害がなかったが、被災した長岡営業所への
中継地点的な役割をしたので、翌週長岡に入ることになった。
道路から突き出たマンホール・小千谷市総合体育館・妙見堰の土砂崩れ
線路に停まったままの上越新幹線・・・全てこの目で見たが、
あのすさまじさは今でも鮮明に記憶している。
多雪地域の新潟の家は4寸柱がほとんどで、垂直荷重には強いはずだが
あれだけの直下型地震が来たら身もふたもない・・・
倒壊・半倒壊を免れた家でも、一部補修が必要だったり建て替えをしたりと
震災復興が進み、それから半年くらい建材メーカーの営業マンだった私は
被災地の現場を行脚し、営業成績は前年の1,5倍、月によっては2倍
にもなったが・・・
「人様の不幸で食わしてもらった・・・」という、気まずさというか
罪悪感というか、何とも言えないベタッとした重たい気持ちはは10年経った
今でも心のどこかに残っている。
あれから早いもので10年、
改めて被災された方のご冥福をお祈りするとともに、地震に対する備えを
今一度見直してみようと思う。