今日は花金(死語?)である。
ネットで調べてみたら、「花の金曜日」の略である「花金」という言葉は、バブル期の1985年に広まり始めたらしい。
この頃に週休2日制の会社が急速に増え、金曜の夜はルンルン気分(死語?)で飲みに行ったり、デートをしたりして楽しく過ごすのが一般的になっていたことから、花金という言い回しは、心地よい響きを持つ新語として当時の人々に受け入れられたのかもしれない。
しかし、バブルが崩壊し、その後の長く続く景気低迷の中で、この造語も次第に精彩を失っていった。
ただ、同じ1985年に流行し始めた新語として、他にも、「ウザい」、「サクッと」、「チャラい」、「ヤラセ」もあり、これらは長い歳月を経てもなお生き延びて、現在でもしばしば耳にする。
同じくこの年に広まった「カエルコール」は、すでに多くの人から忘れ去られているようだ。
今から帰る、ということを家族に知らせるにしても、現在は多くの人がメールを使うだろうから、「カエルメール」ならアリかもしれない。
海軍カレーというのをご存知だろうか。
海上自衛隊のすべての隊員約5万人が、金曜の夜にはカレーを食べるそうである。
(ホントかね。カレーを食べたくない人だっているだろうに・・・)
明治時代にカレーが大日本帝国海軍のメニューに採用されて以来、これはずっと続いている伝統らしい。
それぞれの部隊や艦船ごとに独自のレシピがあるので、味はさまざまのようだ。
栄養のバランスを考え、サラダ、牛乳、ゆでたまご、果物などが添えられるらしい。
食事担当の隊員たちが腕によりをかけて最高の味を追求するそうなので、ちょっとした洋食屋のカレーよりずっと美味いという噂である。
まあ、自衛隊とはいえ、とりあえず今は平和な時代なので、料理人さんたちがカレーの味をあれこれ工夫する時間はたっぷりあるだろう。
見ごろを迎えている各地のサクラの名所では、金曜日の今夜、夜桜見物を兼ねた宴会で賑わうはずである。
酔っ払って上機嫌の上司が、部下たちを見回しながら、「金曜の夜に花見をするなんて、これがホントの花金だな」と寒いオヤジギャグを飛ばし、部下たちはお義理で笑う、そんな光景が、あちらこちらで見られるかもしれない。