「BAGS MEETS WES!」は、
その名の通り、ミルト・ジャクソンと、
ウェス・モンゴメリーの共演盤です。
本作に対してはR&B色の強いファンキーな一枚と言われているのを
見たことがあるところ、確かにそんな感じでしょうか。
一方、個人的には、空白を感じる録音という印象だったりしています。
スカスカというか。
まあ、それもまたR&Bっぽいと言えるところなんですけど、
ただ、それが悪いというわけじゃないのが本作の面白いところ。
むしろ、それゆえ、
各プレイヤーの演奏が際立って感じられるアルバムなのではないかと。
ミルト・ジャクソンとウェス・モンゴメリーはもちろん、
聴いていてピアノにお!となったらウィントン・ケリーだったり、
ドラムにハッとしたらフィリー・ジョー・ジョーンズだったり、みたいな。
結局、手練れが集まった録音ということで、
そんな空白もいい意味で感じられるってことでしょうか。
花束のような豪華さはないけれど、
生け花のようなわびさびだったり、清々しさを感じるとでもいうか。
(その意味では、なんだか妙に和の趣が感じられたりも(笑)。)
「BAGS MEETS WES!」(1962)
MILT JACKSON(vib)
WES MONTGOMERY(g)
WYNTON KELLY(p)
SAM JONES(b)
PHILLY JOE JONES(dr)