「FAREWELL SONG」は、
ジャニス・ジョプリンの未発表音源集です。
邦題は「白鳥の歌」。
私は、たぶん、1987年か88年ぐらいに入手したところ、
そもそも、70年代の発売だと思っていたんですが、
(ジャニスの逝去が1970年なので。)
今回改めて調べてみたら、1982年発売だったんだとか。(知らんかった)
結構、後になって発売されたものだったんですね。
(「FAREWELL SONG」っていうから、
てっきり、逝去して間もない作品と思っていた。)
ともあれ、内容は、スタジオ録音、ライブ音源織り交ぜ、
かつ、ビッグ・ブラザー&ホールディング・カンパニー、
コズミック・ブルース・バンド、
フル・ティルト・ブギ―・バンド(1曲だけ)と、
ひとまずジャニスのキャリアを網羅したもの
・・・なんですが、
ビッグ・ブラザー&ホールディング・カンパニー時代の録音は、
演奏を差し替えていたりするものもあるそうで、
もめたという話もあるみたい。
まあ、それも後から知った話で、
個人的には、結構気に入って聴いていた一枚だったかなと。
そんなあれこれも良いほうに転んでいるというか、
ジャニスの声とバックの演奏のバランスが本作はとても良いように思えて。
オリジナル盤は、そうはいってもそれぞれに、
バンドのクセに引っ張られているところがあったように思うんですけどね。
その点、ここではあくまでジャニスの歌を中心に、
生き生きして感じられる音になっているのではないかと。
なんなら、ジャニス・ジョプリンのいい「入口」になるアルバムに、
思っていたりもするぐらいっていうね。
「FAREWELL SONG」(1982)