ブリティッシュベイクオフ4~優勝の決め手はウエディングケーキ~
パリオリンピックをはさんで、やけに長くやっていたような印象のNHK Eテレで放送されてきたブリティッシュベイクオフ4。今日は決勝戦が行われ、優勝者が決まりました。
決勝に残ったのは女性3人。
ブリティッシュベイクオフ4が始まった当初は、自己肯定感が低く、自信なさげだった大学生のルビー。
味には定評があり、思い切りのいいキンバリー。
そしてデザイン性にすぐれたケーキを得意とするフランシス。
※画像はお借りしました。
左からルビー、キンバリー、フランシス
デザイン性に優れたフランシス
ごらんになっていた方々もたくさんいらっしゃると思いますが、優勝者はフランシスでした。
ブリティッシュベイクオフ4の1回戦から、ずーーーーっと
「ケーキの見た目だけなく、味にこだわりなさい」と言われ続けていたフランシス。
途中で何度かへこんでいましたが、審査員であるポール氏やメアリーさんからの指摘をクリアできるように、真摯に取り組んで栄えある優勝という栄冠を勝ち取りました。
彼女をみていて感じたのは、素直さです。いろいろと指摘されるのはショックだったはずですが、ちゃんとそれを受け止めて、一生懸命乗り越えようとする姿は、画面を通しても伝わってきました。
なんといってもポール氏のコメントは辛らつですものね。「まずい」とはっきり言われることなんて、そうそうない。
でも、逃げることなくケーキ作りに取り組んで、最後は見た目も味もすばらしいケーキを作り上げた。ケーキもすばらしいけど、フランシスのよさは、へこたれないところだと感じました。
ブリティッシュベイクオフ4では決勝ラウンドのマスターピースが、スリーティアーズのウエディングケーキだったというのも、フランシスにはよかったのではないでしょうか。
デザインの美しいケーキを作り上げるフランシスにはうってつけの課題だったように思います。フランシス、おめでとうございます(10年くらい前の番組だけど)
※このケーキも作ってみたい
自信をつけていくルビー
残念ながら優勝を逃したひとり、ルビーは、それはもう最初は自信なさげで!
なぜそこまで自信がないのに、ブリティッシュベイクオフに参加したのかが不思議なくらい、自己肯定感が低い印象でした。
すぐに泣いたり、「もう作りたくない」という気持ちが顔に出てきたり、かなり不安定な女性だなーと思っていました。。
が、ルビーもがんばりました!
見た目はともかく、味付けのセンスは抜群の評価をもらっていましたものね。自分の作るものが少しずつ認められ、だんだんと自信をつけていく姿はすてきでした。
大学の勉強でいそがしく、しかも家にハンドミキサーがないという状況で、あれだけのベイキングができる。実力者であることは、まちがいありません。
大胆な味つけが魅力のキンバリー
そしてキンバリー。いつも元気で前向きで、大好きなキャラでした。食べてみたいな~と思ったケーキやパンを作っていたのは、キンバリーです。作業は手早く思い切りもいい。そして常に前向き!!
ただ、ポール氏の好みには合わないケーキも、ちらほらあったのかもしれません。ブリティッシュベイクオフは、視聴者はとにかく味がわからないので、審査員の舌(と好み)に従うしかありません。
最後のウエディングケーキはとてもシンプルなデコレーションで、ポール氏とメアリーさんに酷評されてしまったけど、シンプルなデコレーションも個人的には好きです。見た目はシンプルでしたが、中身はかなり凝っていたのですよー!!
ただ、メアリーさんの「ウエディングケーキは、お祝いのケーキ。目でも味わうことが大切だ」という言葉が、とても印象的でした。
ほかのベイカーたちも印象に残る方たちが多く、楽しみの多いブリティッシュベイクオフでした。これが10年ちょっと前の番組だなんて信じられないくらいです。躍動感があるし、ケーキもすてきでした。
しかし、ブリティッシュベイクオフに出演するベイカーたちは、みな打たれ強い。見た目からはわからない強さが伝わってきます。
みなベイキング愛にあふれていて、見ていてハラハラしたり、わくわくしたり、なぜか私ががっくりしたり。楽しむことができました。
日本橋三越英国展が終わり、ブリティッシュベイクオフ4が終わり、なんだか英国祭りが終わった気分です。いろいろと刺激をたっぷりいただいたので、私も日々のベイキングをもっと楽しく、もっとおいしく、そして私らしく、続けていこうと強く思った、まだまだ暑い9月の半ばなのでありました。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。