シェアキッチンで夢をかなえようとがんばる人たち
フランス料理教室でおなかがはちきれるくらいに食べてしまった翌日、案の定、体重計の数字は予想していた以上のものをたたき出しました。
それでもめげずにお菓子のお話です。
地域に根差して開業をめざすシェアキッチン
ご近所に、シェアキッチンがあります。業務用の厨房を、複数の人で共有しながら使うシステムです。
いつか自分の作った料理やお菓子、パンを売るお店を持ちたいけれど、いきなり単独でお店を立ち上げるのは、なかなか難しいものです。
しかし、シェアキッチンであれば、自前で準備する厨房設備がすでに用意されているので、わりと低コストで食べ物の販売をスタートさせることができるのです。
ご近所のシェアキッチンは、特にコロナで日本中がひっくり返っていたころは、かなりたくさんの方が利用されていました。
あの頃は、「今までの働き方でいいのか!?」といった、自分を振りかえる機会を得た方が多かったのではないででしょうか。
せっかくなら自分のやりたいことをやってみたい、自分の持っている技術を生かしてみたいと、あらたなチャレンジをしてみたいという方々が、たくさん出てきた時期でもあったように感じています。
最近は、コロナ禍のころに比べると、利用者は少し落ち着いていて、販売などをされている方は半分くらいになっています。
そんなご近所のシェアキッチンからは、独立して実際にご自分のお店をもつという夢を実現された方も多く、地域に根差したシェアキッチンの役割は、なかなか大きいものがあります。
(ちなみに料金設定は1ヵ月30時間利用で30,000円です。)
ご夫婦でがんばるシェアキッチンの焼き菓子屋さん
なんてわかった風にお話しているご近所シェアキッチンですが、最近はまったく行っていませんでした。いや、実際に買ったことがあるのは、実は片手であまるくらいの回数です。最後に行ったのは、もういつのことか…(遠い目)
自分でお菓子を作るというのもあるので、わざわざシェアキッチンのお菓子を買うということは、あまりないのですよね。
しかしここ最近、「シェアキッチンでお菓子を販売しました」という話を、続けて2件聞いたのです。
そういえば、ご近所のシェアキッチン、どんな感じになっているのだろうと気になり始めました。わたしもお菓子作りをとおして、いろいろ始めたいという気持ちをもっているので、気になりだしたらとまりません。ちょっとのぞいてみようかな~と、久~しぶりに足を運んでみました。
今日営業していたのは、焼き菓子屋さんです。
クッキーや、季節のタルト、マドレーヌやパイなどをこじんまりと販売されていました。素朴でていねいに手作りされたことがわかる焼き菓子たちです。感じのいい若いご夫婦で切り盛りされていました。
買ったのは、レモンケーキ、プラムのタルト、アメリカンチェリーのチーズタルトです。
ダイエット中なので、全部いただくということはいしないで、一口ずつ味見をしました。
プラムのタルト 400円
プラムの甘酸っぱさが残っていて、ジューシーさもあるタルトです。
アーモンドクリームのところは、レモンを効かせている感じでした。見た目も美しく、食べてみたいと思わせるタルトです。
アメリカンチェリーのチーズタルト 400円
まるでフランのようにミルキーなチーズタルトです。
軽やかでくちどけのいい生地。アメリカンチェリーといいバランスでした。バニラも入っているような香りがありました。
レモンケーキ 300円
まだ味見していません。アイシングがかなりとろりとしているので、どんなあんばいか、とても楽しみです。
どのケーキも、手を出しやすい価格帯です。
シェアキッチンで作られるお菓子は、作り手の体温が感じられるせいか、「生活の中に溶けこむおやつをいただきます」という感覚です。
その一方、ここからスタートするぞという気持ちが感じられて、味はともかくとして、既存のお店とはちがったエネルギーを感じますね。
最近、自分のモチベーションがどこにあるのか、ちょっと迷い子になっていたので、がんばっている人を見て、ちょっと刺激になりました。
しかし、ダイエット中なのに、お菓子がまたまたあふれていて、ちょっと困っています。なんだろう。お菓子が勝手に向こうからやってくる。
お菓子を引き寄せる力があるのかしら、私。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。