アメリカンチェリーの季節なのでさくらんぼケーキ~グレーテルのかまどで楽しむドイツ菓子~
ドイツのお菓子、さくらんぼケーキを作りました。フレッシュ感あふれる、とてもおいしいお菓子です。
初夏のフルーツといえばさくらんぼ
初夏のこの季節、スーパーのフルーツ売り場の主役は、アメリカンチェリーです。
吸いこまれるように深くて濃い赤褐色のアメリカンチェリー。見た目が奥ゆかしい日本のさくらんぼに比べると、アメリカンチェリーは「わたしが主役です!」というボス感があります。
見た目は強そうなアメリカンチェリーですが、甘さが強くておいしい。果肉も味もしっかりしているので、お菓子作りにも活躍してくれます。
ちょうど昨年のこの時期に、アメリカンチェリーのタルトを作っていたのです。
思いつきで作った割には、とってもおいしくできて、もっときちんとレシピ化しようと思いつつ、放置しておりました。(←いつものこと)
先日、NHK Eテレ「グレーテルのかまど」で、ドイツのお菓子 さくらんぼケーキを紹介していて、「あ、アメリカンチェリーのタルトに決着をつけなければ」と思い出しました。ヘンゼルとグレーテルはドイツのお話なので、さくらんぼのケーキは、「グレーテルのかまど」にふさわしいお菓子ですね。
ドイツのお菓子 アメリカンチェリーのさくらんぼケーキご紹介
ドイツのさくらんぼのケーキといえば、キルシュトルテ(フランスではフォレノワール)が有名ですが、今回作ったさくらんぼケーキは、作りやすくおやつにぴったりのお菓子です。
グレーテルのかまどで紹介されたさくらんぼケーキの生地は、とてもおいしいのです。
底生地はタルト生地なのですが、そこははしょって、バターケーキのところをご紹介しますね。
バターケーキ生地の作り方は別立てのパウンドケーキと同じです。
ポマード状にしたバターにグラニュー糖を加えて混ぜます。
そこに卵黄とレモンの皮を入れて、さらにすり混ぜ。
卵白を泡立ててメレンゲを作って、先ほどの生地に混ぜ込んでいくという段取りです。
アーモンドパウダーや薄力粉といった粉類を合わせて混ぜたら生地の完成。すっかり生地作りに夢中になって、写真を撮るのを忘れています。(←これもいつものこと)
ここで事件発生。
生地を型に流した後、「よーし、できたできた」とオーブンに入れてほっと一息。その時点でなんだか違和感はあったのです。
ふっと振り返ると、アメリカンチェリーが取り残されているではありませんかー!!
さくらんぼケーキなのに、さくらんぼが入っていないなんて、なんということでしょう。
大あわてでオーブンから型を出して、大あわてアメリカンチェリーをどすどすと生地に埋めこみ、あらためてオーブンにGO!!
こういうことが年とともにだんだん増えているような気がしないでもありません。
で、何事もなかったかのように焼きあがったのがこちらです。
さくらんぼケーキのまわりにローストしたアーモンドを飾って、ケーキの上にもアプリコットジャムをぬってつやを出しました。グレーテルのかまどでは、上にはアプリコットジャムはぬらないで、粉糖をふっていましたよ。
カット面はこちらです。
底はタルト生地。今回はブリゼ生地です。余った生地をのばして冷凍しておいたものが、こういうときに活躍します。
ブリゼ生地の上にはさくらんぼのジャムを塗っています。
さくらんぼジャムももちろん自分でさっと作りました。
そしてさくらんぼがたっぷり入っているバターケーキです。アーモンドミルクの入ったクレームシャンティをてんこもりにしてみました。クレームシャンティにお砂糖は入っていません。ドイツ語圏らしいですよね。
さくらんぼのフレッシュ感を楽しめるおいしいケーキになりました。
ちなみにさくらんぼは、体を温める効果がある果物なのだそう。積極的に採りたくなりますね。
詳しい作りかたはEテレ「グレーテルのかまど」の番組ホームページに出ているので、ぜひ挑戦してみてください。おいしいでーす。
アメリカンチェリーのタルトがおいしかった理由
昨年アメリカンチェリーでタルトを作ったとき、アーモンドクリームとチェリー、相性いいな~と思っていたのですが、ドイツではこの組み合わせは鉄板なのだそうです。あー、やっぱりそうなのね。1年越しで理解する私。
調べてみたら、さくらんぼとアーモンドは親戚でした。
・さくらんぼ→バラ科サクラ属
・アーモンド→バラ科モモ属
こういうところにも、食材の相性のよさのヒントがあるのかと、あらたな発見でした。
今回作った「さくらんぼケーキ」、昨年の「アメリカンチェリーのタルト」をブラッシュアップする秘密がたくさんちりばめられていました。アメリカンチェリーが出回っているうちに、ちょっと試してみようと思っています。
またやることリストが増えたわ~。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。