シャルロット・オ・ポワール~お菓子作りの転換点となった記念すべきケーキ~
かなーり久しぶりに、シャルロット・オ・ポワールを作りました。苺のソースでいただくバージョンです。
シャルロット・オ・ポワールは、直訳すると「洋梨の帽子」
シャルロットはつばが広い帽子のこと。帽子に見立てたビスキュイ生地で作られているケーキです。メレンゲと卵黄を別々にして作るビスキュイ生地は、さくっとした食感が持ち味です。さくっとしたビスキュイ生地のなかには、洋梨の香りがたちあがる、舌触りのいいババロア。
お菓子作りをするのであれば、一度はチャレンジしてみたいケーキのひとつではないでしょうか。
わたしはシャルロット・オ・ポワールを18㎝サイズで作ることが多いのですが、今回は15㎝の食べやすいサイズで作りました。18㎝サイズの時は、ビスキュイ生地が一度にオーブンに入らないので、2回に分けて焼くのですが、今回は一回り小さいので、いっぺんに焼いちゃえと焼いたのであります。
が、レイアウトが微妙だったらしく、帽子のところの生地と、底生地が一部くっつていました。まあ、こういうこともあります。
シャルロット・オ・ポワールのご紹介
それはさておき、できあがったシャルロット・オ・ポワールはこちらです。
上にかぶせるシャポー(帽子)と、サイド、底生地はすべてビスキュイ生地を絞り袋で絞ってから焼きます。
久しぶりの絞りなので、絞りだす瞬間は、ちょっと緊張しました。繰り返し練習しないと、いつも作るたびにスタート地点に戻っていることを実感します。
洋梨のババロアの甘さははちみつです。本当はラベンダーのはちみつを使うレシピなのですが、手ごろなサイズのラベンダーのはちみつがなく、いつものアカシアのはちみつで代用しました。香りがちょっとちがうのですが、仕方がありません。
カットしたらこんな感じ。
ババロアはアングレーズに生クリーム+イタリアンメレンゲを合わせて作っています。イタリアンメレンゲを入れると、生クリームだけのものより軽やかな食感です。ちょっと手間はかかりますが、ムースやババロアが苦手な人も、わりと食べやすいと思います。
※アングレーズソース:卵黄、砂糖、牛乳で作るソース。卵黄の固まる力でゆるいソースになる。
※イタリアンメレンゲ 卵白に熱々のシロップを加えて泡立てたメレンゲのこと
さらにいちごのソースを添えていただくのですが、こちらも味の決め手となる香辛料が1つ手元になかったので、別のもので代用。手に入れるのに、ひと手間かかる材料は、なかなか悩ましいところです。
シャルロット・オ・ポワールに詰まっているお菓子作りの基本
久しぶりに作った、シャルロット・オ・ポワール。楽しく作ることができました。
ビスキュイ生地の作り方、絞り、ババロアの作り方など、ケーキ作りの基本がぎゅっとつまっているケーキです。
代官山のお菓子教室で初めて教わったのが、シャルロット・オ・ポワールでした。今回作ったのとは、ちがうレシピでしたが、体験レッスンでいきなりシャルロット・オ・ポワールという衝撃。
このケーキを作るたびに、とっても緊張して受けたレッスンの時間を、今でも鮮明に思い出すことができます。あのときから少しは成長したと思いたい。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。