ブリティッシュベイクオフ4~カスタードタルトをふるふるさくさくに!~テクニカルチャレンジに挑戦
ブリティッシュベイクオフシーズン4 パイ&タルト対決 テクニカルチャレンジのお題、カスタードタルトを作ってみました。簡単に言ってしまえば、ショートクラスト生地のタルトとプリンが組み合わさった、イギリスではスタンダートなお菓子です。
ブリティッシュベイクオフ審査員 ポール氏が、同番組のマスタークラスで作り方をデモで見せてくださっています(残念ながら、今までEテレでマスタークラスが放送された記憶はありません)
ポール氏のレシピを参考にしつつ、安全な作り方にシフトしながら、カスタードタルトを作りました。
ブリティッシュベイクオフ4のカスタードタルトを作ろう
カスタードタルトの材料(ポール氏レシピ)
12個分
※型のサイズが不明ですが、11㎝の丸いぬき型で生地を抜いて、ミンスパイの型で作っていました。マフィン型でもいけます。
※わたしはこの半量で作りました。
●ショートクラスト生地
中力粉 165g
アーモンドパウダー 25g
グラニュー糖 55g
バター120g(常温)
卵 1個
●カスタード生地
牛乳700ml
卵黄 7個
グラニュー糖 90g
ナツメグお好みで
カスタードタルトの作り方
マスタークラスだけでは説明がざっくりなので、おいしく作るポイントを太字傍線部で加えて説明しますね。
●ショートクラスト生地
1.中力粉とアーモンドパウダー、グラニュー糖をボウルに入れて、バターを加えて、手で崩しながらパン粉状になるまで手で合わせる。
2.パン粉状になったら卵を入れて混ぜてから、ひとまとめにする。打ち粉をふった台に出して、少しこねる。アーモンドパウダーが入っているので、粘り気が少ないとのこと。アーモンドパウダーは油分を含んでいるので、小麦粉だけの生地に比べると、グルテンが少ないということですね。
3.ひとまとまりになったら、ラップをして冷蔵庫に入れて冷やします。
わたしは、ポール氏の配合のショートクラストではなく、いつも作っているブリゼ生地で作りました。
4.生地が落ち着いたら、冷蔵庫から出してめん棒でのばします。
5.11㎝サイズの抜型でくりぬき、型に敷きこみます。型にはバターをしっかり塗っておきましょう!
11㎝はなかったので、12㎝のセルクルで抜きました。型もちょうどいい型がなくて、たまたまあった、使ったことないマフィン型らしきもので代用しました。深めの型のほうが、カスタードがたっぷり入っておいしいです。
※型にしきこむには、12㎝のセルクルはギリギリすぎでした。とほほ。
いったん冷凍庫で冷やします。
6.わたしはここでいったん空焼きしました。さらに空焼きした生地に卵液をぬって、乾燥焼きしています。そうしないと、タルト生地がかりっと仕上がるとは思えなかったからです。卵液を塗っておくと、水分が生地にしみこむのを防いでくれます。
ポール氏のレシピでは空焼きはしません。ポールさん、勝手なことしてすみません。
●カスタードの作り方
ふつうのプリンと同じです。
1.牛乳を鍋に入れて弱火で60℃くらいに温めます。鍋のまわりがふつふつするくらい。熱々にはぜったいにしないでください。
2.卵黄とグラニュー糖はボウルのなかで合わせてホイッパーで混ぜておきます。卵黄にグラニュー糖を入れたらすぐに混ぜること。そうしないとダマができます。
3.温まった牛乳を卵黄の入ったボウルに、少しずつ入れていきます。いっぺんに入れると卵焼きになるので注意深く!
カスタードは、ちょっと悩みましたが、ポール氏の配合で作りました。
卵黄たっぷりの配合です。型、さらにタルト生地があるので、卵に火が入りにくい。だから火が通りやすい卵黄を多くして作っていますとのこと。
4.配合はポール氏バージョンですが、卵臭さを消したいので、バニラエッセンスを少し入れておきました。
最後にナツメグを適量ふります。
(プリンの話もブログでいろいろおしゃべりしたいな~。)
5.ポール氏レシピでは、ショートクラスト生地を敷きこんだら、そのままカスタードを流して、オーブンで焼きます。200℃で25分~30分。
わたしは空焼きしたブリゼ生地に、カスタードを流して焼きました。190℃25分。
カスタードがドーム状に膨れたらOK。20分冷ましてから食べなさいとのこと。
ほんのりと温かいうちがおいしいです!!
ポール氏の作り方とは、ちょっと違う工程になりましたが、想定どおり外側はかりっと、プリンはふるふると最高の焼き具合でできあがりました。
さてさて、肝心のブリティッシュベイクオフ4のベイカーたちはというと、とってもおいしそうにできたベイカーもいれば、無残な姿のカスタードタルトになったベイカーもいたり。いつもながら千差万別でした。
型にバターを塗っていなかったのか、型にひっついて取り出すのに苦労している人が多かったです。もしくは、カスタードが型から漏れてひっついてしまったのか。
英国菓子らしいカスタードタルトのあいまいさ
気になるカスタードタルトのお味はですね。
甘いーーー!!と感じる頻度が、わりと高めの英国菓子にしては、おとなしい甘さです。
味の輪郭がはっきりしないあいまいな甘さが、それはそれでイギリスらしいともいえます。
そんな感じなので、ナツメグは必須です。あるとないとでは、まったく違うお菓子になります。ちなみにカスタードタルト、ブリティッシュベイクオフ4では、「上品なお菓子」と表現されていました。確かにガツンとした甘さがないので、逆にいくらでも食べられますね。
おいしいカスタードタルトの条件
このお菓子をおいしくするためには、次の2つをきっちりとクリアすることが必須です。
・タルトをさくっと焼き上げる。べちゃっとした焼き上がりではおいしくないのが目に見えています。
・プリンはふるふるっと焼き上げる。火が通りすぎると卵焼きみたいになるし、火入れが足りなかったらただのじゃばじゃばソースです。
一見、かんたんそうに見えますが、英国菓子カスタードタルト、おいしく作るには、意外と難易度が高い気がしますよ。
もし作るのであれば、個人的には、タルト生地は空焼きをしておくことをおすすめします。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。