バニラエッセンスのお値段問題~なぜ高いのと安いのがあるのか~
先日、ブログを通して仲良くさせていただいている、mayuさんから「どんなバニラエッセンスを使っていますか~」と、コメントをいただきました。ありがとうございます!
というわけで、
以前、このブログでも触れたことがありますが、せっかくなのでまたまたバニラエッセンスのお話をしたいなーと思いました。
(ブログを読み返したら、1年以上前のブログで話題にしていましたー)
おすすめのバニラエッセンス2つ
わたしがよく使っているバニラエッセンスは2つあります。
1.モンレニオンヴァニラ
富澤商店などにも売られていて、20gでだいたい1400円程度で手に入れることができます。風味と価格のバランスがいいバニラエッセンスです。
2.フランス セバロム社のバニラエッセンス
こちらは25gで7500円くらい。どんどん値上がりしてしまって、高級品化しています。大切なお菓子には、こちらのバニラエッセンスを使います。
上がセバロム社のバニラエッセンス、下がモンレニオンヴァニラです。(1年以上前に撮った写真)
お値段の高いバニラエッセンスと安いバニラエッセンスの違い
バニラエッセンスは、スーパーで手軽に手に入るものもありますが、価格と風味が見事に比例する製菓材料のひとつです。自分がどういうお菓子を作りたいのかによって、選び方がかわってきます。
スーパーで300円~400円くらいで売られているバニラエッセンスは、誰でもすぐに手に入れることができるのが大きな魅力です。
それほどお菓子を作ることはないけれど、たまには作ってみたい、ちょっとお菓子作りを始めてみたい。とにかく「まずは手軽に」「ちょっと作ってみたい」そんなときに存在感を発揮してくれます。
お菓子を作ってみたいけど、材料が高いのでやめておこう・・・というのは、あまりに残念です。まずは、手に入れやすいものから始めるのは、いいアイデアです。
さて、ここでいよいよ核心に。
バニラエッセンスは、バニラビーンズの香りを抽出した香料のことです。甘くてうっとりするようなバニラの香りは「バニリン」という物質によるものなのです。
お高めのバニラエッセンスは、本物のバニラを使って香りを抽出するので、当然価格は高くなります。
なんといっても、バニラは世界で2番目に高価なスパイスです。ぜいたく品です。あの香りを出すには、実はたいへんな作業があるのですが、それはまた別の機会に。(ちなみに1番お高いスパイスはサフランです)
で、「バニリン」ですが、実は人工的に合成することもできるのです。「人工的に作ったバニリン」を使ったバニラエッセンスは、当然のごとく、「天然のバニリン」よりも、安上がりに作ることができるのです。
ここが、バニラエッセンスの価格の差になってあらわれてくるのです。
お菓子作りをするのであれば、自分がどういうスタンスで、どういうお菓子を作りたいのかを考えて、バニラエッセンスを選ぶのがいいと思います。
ただ、バニラエッセンスによって、香りはまったくちがいます。いくつかを同時に嗅いでみると、自然な甘い香りだったり、強めの香りだったり、変に甘ったるかったり、実にさまざまです。
めちゃくちゃお高いバニラエッセンスを選ぶ必要はありませんが、ある程度のレベルのバニラエッセンスを選んだほうが、おいしいお菓子ができあがることは間違いありません。
1回のお菓子作りで、そんなにドボドボと振りかけるわけではないので、1本買っておけば、意外と長く使えます。ちなみにわたしは開封したら冷蔵庫に入れています。
使うのは少量だけれども、存在感があり、お菓子の風味を左右するバニラエッセンス。無理のない範囲で、納得のいくバニラエッセンスに出会ってほしいな~と願っています。
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。