ガトーショコラのおいしさはメレンゲの混ぜ方で決まる!!
あっというまに2月がもう目の前。
そう、バレンタインデーです。
バレンタインデーが近くなると、誰かに贈るとか贈らないとか、そういうことは関係なく、チョコレートの存在が目に入ってくるものです。百貨店などでも、きらきらと光り輝くようなチョコレートの祭典が、催されていますね。
手作りバレンタインの定番ガトーショコラ
そんなバレンタインデーの季節に、がぜん脚光を浴びてくるのが
ガトーショコラ
です。
ふだん買わないようなトリュフやボンボンを、自分へのごほうびとして買うのは、とっても楽しい。
その一方でせっかくだから、チョコレートのお菓子を何か作ってみたいな~という気持ちになったとき、第一候補として躍り出てくるのが、ガトーショコラではないでしょうか。
トリュフや型抜きチョコレートなどを作るのは、ちょっとハードルが高いもの。その一方、ガトーショコラは家にある材料で誰でも気軽に作ることができます。
ガトーショコラは、基本的には混ぜていくだけです。簡単といえば簡単に思えるお菓子です。
が、
ところどころにトラップがしかけられています。つまり簡単だけど、難しいといえば難しいお菓子です。
クラシックガトーショコラの作り方
ガトーショコラも、レシピによっていろいろな作り方があります。
ここでは、オーソドックスな作り方にひそむトラップの代表中の代表、メレンゲとチョコレート生地の合わせ方に焦点をあててみます。
定番のガトーショコラの作り方は、おおむねこんな感じです。
あ、作り方をいちいち読むのが面倒な方は、⑦にいきなりとんでもOKです。
① バターとチョコレートを合わせる
② 卵黄とグラニュー糖を合わせる
③ ②の卵黄とグラニュー糖を合わせた生地に、①のバター+チョコレート生地を合わせる
④ メレンゲを作る
⑤ メレンゲの一部を③の卵黄+バター+チョコレートの生地にあわせる
⑥ ⑤の生地に粉を入れて混ぜ合わせる
⑦ 最後に残りのメレンゲすべてと、ここまで合わせてきた⑥のチョコレート生地を混ぜ合わせる。
⑧ 型に入れて焼いてできあがり
特に⑦の、メレンゲの生地に、「チョコレート生地」をあわせていくところがうまくいくかどうかで、ガトーショコラの食感が決まります。
ガトーショコラ作りの注意点~メレンゲ編~
1.ガトーショコラを作るときのメレンゲの状態を見極める
メレンゲはやわらかめに作っておいたほうが、ほかの生地と合わせやすいです。
ここでいう「やわらかめのメレンゲ」は、角はたつけど、ぽこぽこした塊はない状態です。ポコポコしたメレンゲに、ただでさえあわせにくいチョコレートの生地をあわせようとすると、メレンゲのポコポコしているところがうまく混ざりきらず、結局必要以上に混ぜてしまいがちです。混ぜれば混ぜるほど、せっかく作ったメレンゲの泡が消えてしまいます。
メレンゲとチョコレート生地の混ぜ終わりを見極める
最後にメレンゲとチョコレート入りの生地をあわせるとき、どこまで混ぜるかです。ゴムベラで混ぜる方が多いと思いますが、メレンゲの泡をつぶさないように、切るようにさっくり混ぜていくことが大前提です。
メレンゲとチョコレート生地をいつまでも延々と混ぜていると、当然メレンゲの泡は消えていきます。メレンゲが見えなくなったら、もう混ぜ終わりです。ふんわりさっくりとしたガトーショコラを目指すのであれば、ここで混ぜるのをやめましょう。
メレンゲとチョコレート生地を混ぜていると、濃いめの茶色の筋が見えることがあります。茶色の筋はもう十分に混ざっている印です。これ以上混ぜる必要はありません。
混ぜ方によるガトーショコラの違い
混ぜすぎたガトーショコラの断面はこんな感じです。
目がつまった感じに仕上がっています。ただし、これはこれで濃厚なおいしさがあるので、だめというわけではありません。こちらの食感のほうが好きという方もいらっしゃいます。
こちらは、ちょうどいいタイミングで混ぜ終わったガトーショコラの断面です。高さも出ています。
ガトーショコラ、どちらもおいしいのですが、混ぜ方、合わせ方の加減で、まったくちがうガトーショコラになります。シンプルなケーキだからこそ、違いが際立ちます。
お菓子作りは「どう混ぜるか」かが、とっても大切ですよ~と教えてくれるのが、ガトーショコラだと思っています。
チョコレート菓子のおいしい今、ぜひ好みの食感のガトーショコラにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきうれしいです。感謝のとこかしこです。